fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ホルムズ海峡を巡る動き

米国が、ホルムズ海峡の安全を確保するため同盟国などと結成を検討している有志連合について、米国軍の制服組トップは、民間船舶の護衛は原則としてその国の軍の艦艇が行うという方針を示し、日本を含めた同盟国に有志連合への参加を求めています。
岩屋防衛大臣は米国太平洋艦隊のアクイリノ司令官と防衛省で会談し、海洋進出を強める中国を念頭に日米が自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて艦艇の共同訓練などを通じ同盟関係を強化していくことで一致しました。
岩屋防衛大臣は「日米の同盟関係は極めて強固な体制にあり、一層充実・強化していかなければいけない局面にある。先般も南シナ海で両国の艦艇の共同訓練を実施したばかりだが、海上自衛隊と米海軍の幅広い協力は同盟の要だ」と述べました。
米国太平洋艦隊のアクイリノ司令官は「日米関係はこれまでになく強固だと私も思う。今後も共同訓練など、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて協力して取り組みたい」と応じました。
そして両氏は、日米が自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて艦艇の共同訓練などを通じ、同盟関係を強化していくことで一致しました。
また、自衛隊トップの山崎幸二統合幕僚長は、11日の定例記者会見で「ホルムズ海峡については、わが国のエネルギーの安全保障上極めて重要な地域であり、関係国としっかりと情報交換しつつ、情勢を注視していきたい」と述べました。
そして、英国国防省は、中東のホルムズ海峡でイランの3隻の船が英国のタンカーの進路を妨害し、英国軍の艦艇が警告を発したところ立ち去ったと公式に発表し「国際法に反した行為だ」と非難しました。
CNNテレビなどのメディアは、政府当局者の話として中東のホルムズ海峡を10日、英国のタンカーが航行中イランの精鋭部隊「革命防衛隊」の複数の小型船が近づき、タンカーに対し航路を変えてイランの領海付近に停泊するよう要求し、拿捕しようとしたと伝えました。
一方、イランのザリーフ外相は11日、地元メディアの取材に対し「英国のこうした主張が地域の緊張を高めており、価値のない発表だ」と述べ、イランが関与したのかどうかについて明言を避けました。
イラン側はイランのタンカーが今月4日、英国領ジブラルタルの当局に拿捕されたことに強く反発し「革命防衛隊」の幹部は報復を示唆しており、原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡周辺の緊張がさらに高まることが懸念されています。
中東地域を管轄する米国中央軍の報道官は10日夜、声明を発表し「報道については承知している」としつつ、「情報に関しては英国側に照会することを求める」と述べ確認を避けました。
その一方で声明は「航行の自由に対する脅威は国際的な解決策を必要とする。世界経済は貿易の自由な流れに依存しており、世界の繁栄の根幹を守り、維持することはすべての国の義務だ」として、米国だけでなく同盟国などもホルムズ海峡の安定に関与すべきだと強調しました。