fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

日米安保条約の破棄というネタも治まりました

日米安保条約の破棄というネタも治まりましたかね。
トランプさんの、中東の原油輸送の大動脈ホルムズ海峡を通過する自国の石油タンカーは自分で守るべきだという主張も、すべては日本に対して米国の兵器を買えという、トランプ流のセ-ルスト-ク。つまり、米国の貿易赤字の解消の1つの策でしょう。
中国と対峙している米国が、日本との同盟関係にヒビが入るようなことを本気で進めるわけにはいきません。
確かに日本への安全保障には不満が多少あるにせよ、日本が米国から兵器の購入を増やせば、トランプさんとしては満足でしょう。
個人的には、日本には不要な米国債保有(ドル保有)がタンマリありますし、それを取り崩して軍事兵器を購入してあげればいいと思いますがね。
米国にとって、尖閣諸島を巡っての日中開戦は今世紀最大のうれしいプレゼントだと言われています。この海域での戦争は、米国が日本との安保による参戦をしても米中全面戦争とはなりにくい。主役はあくまで、日本と中国です。しかし、米国にとって、日本が自国防衛に目覚め、自国は自分で守るんだということになれば、日本は米国の最新兵器をアテにすることは目に観えているはずです。
米政府(米議会)においても日本の軍備増強要請だけでなく、核武装容認の声まで大きくなりつつあります。尖閣開戦はこの流れを加速させる可能性もあります。
そもそも核拡散防止条約(NPT)体制下で「核保有国」と認められている米ロ中など5カ国というのは、反米国が多い。米国に従順な日本がいれば安全安心な面もある。
「日本は核兵器保有したくても米国が許すわけがない」、そんなことが言われた時期もありました。
1953年、アイゼンハワー大統領が国連総会で原子力の平和利用の演説を行い、日本は原子力を平和のために利用することの道が開かれてから、日本は原子力開発を非軍事に限定して積極的に行ってきた。理由は石油などのエネルギー源をほとんど海外に依存している事への危機感からである。
今では中国という「成り上がり」の大国に手こずる米国。日米安保破棄というのは、トランプ流の日本に対する叱咤激励と受け留めよ。