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米国とイランの闘い

【ワシントン時事】トランプ米大統領は4日、イランが米国人や米国の財産に攻撃を仕掛けた場合、米側は報復として「イランの52カ所を標的にする」とツイッターに投稿した。
イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官を殺害した米軍の空爆に対し、イランで報復の声が上がっていることを踏まえ、強い警告を発した。
トランプ氏は標的の52カ所について、1979年にイランで起きた米大使館占拠事件で人質になった米国人の数だと説明。「イランおよびイラン文化にとって極めて高位かつ重要なもの」が標的に含まれ、攻撃が「非常に素早く激しい」ものになると予告した。 

BBC NEWS
ジョナサン・マーカス、BBC防衛外交担当編集委員

イラン革命防衛隊の精鋭コッズ部隊を長年指揮してきたカセム・ソレイマニ司令官を米国が殺害したことによって、これまで低強度で推移してきた両国の対立は劇的に悪化した。その余波はきわめて深刻なものになり得る。
攻撃と反撃の連鎖で、両国は直接対決に近づく可能性がある。イラクにおけるアメリカ政府の将来にも疑問符がつくようになる。
トランプ大統領は今回の劇的な一手によって、イランをしり込みさせるほかに、アメリカに疑心暗鬼を募らせるイスラエルサウジアラビアなど中東の同盟諸国に向かって、アメリカの抑止力はまだ効くのだと証明してみせたと、一石二鳥を期待しているだろう。しかし、たとえ直ちにではないとしても、イランが強力な反撃に打って出ないなど考えがたい。
避けがたい今後の事態に、ペンタゴンはどこまで備えているのか。そして、トランプ氏の中東戦略全般のいったい何が、この攻撃から明らかになったのだろう。何か変わったのだろうか。イランによる作戦は一切容認しないという、新しい方針でもあるのか。

 

急速に緊迫してきたイラン情勢。

イランと友好関係にあるトルコはどう出るか?イランの要請あらば、エルドアンは米国に刃向かうことにもなりそうな。さらに、ロシア、中国の動向にも注目か。

 

イランのローハーニー大統領が、同国イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官の暗殺というアメリカの行動を、大きな過ちだとし、「アメリカの侵略に対し全ての国が団結して抗議しなければ、大きな危険が地域を脅かすことになる」と語りました。
ローハーニー大統領は4日土曜、トルコのエルドアン大統領との電話会談で、「イランは地域での緊張発生の発端ではなかった」と述べました。
一方、エルドアン大統領も、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師およびイランの政府と国民に対し、ソレイマーニー司令官の殉教に際して弔意を表明するとともに、「外国の干渉や地域的な紛争は、平穏や安定の確立にとって障壁となる」としています。
また、地域における安全と平和の確立の必要性を強調し、「このような行動が地域の平和と安定を危険に陥れることを許してはならない」と語りました。

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ローハーニー大統領とエルドアン大統領