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日米韓豪共同軍事訓練  中国との有事に備え

米国と日本、オーストラリア、韓国の4か国の艦艇が参加する初めての共同訓練が、23日からグアムの沖合で始まりました。アジア太平洋地域で軍事的な影響力の拡大を図る中国を念頭に、中国との有事に備え4か国の協力態勢を示す狙いがある。
この共同訓練は、各国から合わせて3000人、10隻の艦艇が参加。
6日間にわたって、各国の部隊が連携しながら、対空戦や潜水艦を探知するなどの訓練を行うとしています。
訓練で中心的な役割を担う米国海軍第7艦隊は、中国が南シナ海に人工島を造成するなど、アジア太平洋地域で軍事的な影響力の拡大を図っていることを念頭に、人工島の周辺などに艦艇を相次いで航行させていて、22日から23日にかけてもイージス駆逐艦台湾海峡を通過しています。
第7艦隊のクレイ・ドス報道官は「この地域にはあらゆる脅威があり、同盟国と連携した訓練は重要だ」と話しています。
中国は対抗する形でインド太平洋地域全域で軍備増強を急速に進めており、中国との有事に備える必要に迫られていると考えているようです。
国防総省は、今月発表した中国の軍事動向を分析した報告書で、中国が初の国産空母を年内に就役させるのに続いて、2隻目も3年以内に運用を開始するとの見通しを明らかにし、中国が複数の空母を運用することで「米国の軍事的優位に対抗する力を備えつつある」と指摘しています。
また、報告書では、中国軍が洋上の空母を狙った精密攻撃が可能とされる対艦弾道ミサイルの増強を進めるなど、台湾などをめぐる有事を想定し、米国軍の接近を阻む能力を強化させているとしています。
中国は米国の既存のミサイル防衛網では対処できないとされる「極超音速兵器」の発射実験にすでに成功しており、米国防総省の情報機関、国防情報局は「世界で最も進んだ兵器の配備を目前にしており、一部の分野ではすでに世界をリードしている」とまで分析しています。
もはや中国を野放しにはできない、有事を想定した実戦訓練の必要に迫られているということでしょうか。