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日本の金融機関 海外リスク運用拡大

ロイタ- 2019年4月
CLO投資、農中・ゆうちょ急増 大手銀保有は今後も増加へ
ローン担保証券(CLO)に関し、農林中央金庫とゆうちょ銀行の運用残高が急増している。ロイターが上記2社やメガバンクなど主要9社を対象に実施したアンケート調査で分かった。調査対象期間の間に保有を増やしていない金融機関も、日銀の金融緩和の長期化やドル調達コストの上昇で、この先は保有が増えそうだと民間アナリストは予想している。
18年3月末以降、保有残高が急増したのは農林中金とゆうちょ銀。農林中金は米国を含めたCLO保有残高が、18年12月末時点で6兆8000億円。3カ月に1兆円のペースで増え、同年3月末比1.8倍となった。
三菱UFJ、三井住友銀、みずほ銀、三井住友信託銀、新生銀は、調査対象期間中に保有を大きく増やしていない。
18年12月末の各行の米CLO保有残高は、三菱UFJが傘下の三菱UFJ銀、三菱UFJ信託銀の合算で2兆5000億円、三井住友銀が770億円、みずほ銀が5000億円程度、三井住友信託銀が3048億円、新生銀が数百億円。
米CLOを保有している金融機関は、いずれもAAA格のみ保有していると回答した。

日経新聞 2019年2月
CLOは高利回りを求める日本の銀行なども保有を増やしている。大手銀行など国内金融機関の証券化商品の保有残高は18年9月末で34兆2870億円と、5年3カ月ぶりの高水準。米国のレバレッジドローンを裏付けとしたCLOが押し上げているとみられる。
CLOは一部のメガバンク農林中央金庫なども保有しているが、大手は資産を厳しく選別し、組み込まれた米企業のリスクを分析している。ただ地方銀行のなかにはリスクを判別できないまま、利回り重視で手を出している例もあるという。
量的緩和政策による先進国の金利低下を背景に、12年ごろから高い利回りを求めて信用力に劣る企業向けの融資債権を束ねたCLOを買う投資家が増え、発行が盛んになった。
米国では信用格付けがBB以下の企業に対する融資である「レバレッジドローン」の規模が1.1兆ドルと6年で倍増した。通常の企業向け融資の利回りは良くても2%程度だが、同ローンでは4%以上。借り手に甘く、財務の健全性維持をさほど求めない「コベナンツ・ライト」と呼ぶものが8割を占める。CLOはこうした劣化した融資を証券化して世界にばらまいた形になっている。

日本の金融機関は、現在AAA格のCLOを保有とのこと。
現時点では確かに手堅いと思える反面、将来の為替変動リスク、そして格付け変動リスクについては防ぎようがありません。
ドル安円高で利益の出る投資に手を出せばいいものを、とつぶやく私fxdondonでした。