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ローン担保証券(CLO)を手離す動き

ブル-ムバ-グ
農林中央金庫の2020年3月末のローン担保証券(CLO)保有残高は、前四半期末から減少したもようだ。
減少は保有証券の償還によるもので売却が要因ではない。具体的な残高については言及を避けた。
CLOは格付けの低い企業への融資を束ねて証券化した商品。農林中金のCLO保有残高は、19年6月末に8兆円まで拡大していたが、9月末には償還を理由に7.9兆円へと6四半期ぶりに減少。その後、12月末には円安による為替要因で再び8兆円となっていた。
新型コロナウイルスの世界的流行により、CLOに組み込まれた企業の財務状況が悪化している。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、米国で同社が格付け対象とするCLO債券のうち、約19%に相当する220億ドル(約2兆3660億円)分について、格下げの可能性があると発表した。
欧州のCLOをめぐっては、ヘッジファンド1社が約1億ドル(約106億円)相当を額面の20%程度で売却する動きもある。

 

まぁ、日本の機関投資家もまんざらアホでもないでしょうから、ローン担保証券(CLO)の危険性を感じているでしょう。
償還をもって再投資しない、そんな方向性が窺い知れます。まだ投資家が、投げ売りしているわけではない。
ローン担保証券(CLO)の中には、ゾンビ企業が含まれているものもある。かつての金融危機サブプライムロ-ンが問題となったが、その企業版の危険因子である。
だんだん面白そうな動きになってきたようです。