fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

注目の3通貨ペア

私fxdondonが注目している3通貨ペア。
ドル/円については、いろいろと記述してきたので割愛。
ドル/カナダ、ユ-ロ/オ-ジ-について、個人的な見解。

USD/CAD
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先月6月より、米ドル売りキャンドル買いを開始。
目先は米加金利差縮小の理由。
もう少し長い視点からは、やはり米財政赤字の拡大が理由となります。
また、米国第3四半期(7-9月期)のGDPがゼロ成長、「ゼロショック」を想定。これは昨年の早い時期から予想していましたが、現在でも観方は変わらず。

EUR/AUD
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EUR/AUDのユ-ロ売りオ-ジ-買いは、先月の終わりあたりから開始。
個人的な欧州悲観については記事でも採りあげてきましたが、オ-ジ-についてはファンダメンタルズ改善がオ-ジ-買いの理由です。
金利動向ではオ-ジ-はもう一段の利下げが見込まれていますが、そこで利下げも打ち止めか、あるいは次回の利下げは見送られる、そんな思惑です。
そして、豪モリソン政権は、米国のトランプ政権と同様、所得税減税のスピード承認を実現しました。
総選挙で保守連合の大勝で、景気支援策が次々施行されます。今回承認の所得税減税の規模は11年間で1579億豪ドル。成立済の計画も含めると、減税規模は3246億豪ドルになる。
米国と違う点は、財政赤字の中でさらに財政赤字を拡大させる所得税減税とは違い、オ-ジ-の場合は財政黒字を維持しながらの財政出動となり、オ-ジ-の健全財政は折り紙つき。
2019年後半には利下げ(?)と所得税減税がオ-ジ-景気を下支えし、所得税減税は中期的にも経済底上げへと期待される。
所得税減税の第1段階として、2019年後半には総額77億豪ドルの所得税減税の還付が計画されています(年収4.8万~9.0万豪ドルの個人に1080豪ドルを還付)。その後も、所得税減税の第2段階と第3段階の発動に伴って、2020年代半ばにかけて大規模な所得税減税が経済全体を底上げすると見込まれます。
さらに、希望的観測も含みますが、オ-ジ-が一時的にも「双子の黒字」国へ変わる可能性があります。
財政黒字は間違いないのですが、経常収支でも黒字化する可能性があります。その背景には、好調な輸出による貿易黒字拡大があります。米中貿易戦争で勝者はいないとか言われますが、そのような中でもオ-ジ-は貿易収支面だけですが黒字が拡大し、勝者へと変わっています。

オ-ジ-の貿易収支
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オ-ジ-の経常収支
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市場ではオ-ジ-売り全盛ですが、オ-ジ-のファンダメンタルズを見る限り、個人的にはオ-ジ-は割安としか思えません。
短期というよりは中長期で有望だと観ています。