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台湾を巡る米中対立

中国国防部の魏鳳和部長が5月31日から6月2日まで開催されたIISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、台湾が独立を試みた場合、中国軍には「戦う選択しかない」などと述べたことで、まずは台湾側が強く反発した。
中国は「台湾独立の分裂勢力が国家を分裂させることは絶対に容認しない。われわれは一切の必要な措置を取る」と述べ、軍事力投入による台湾の「武力制圧をほのめかした。
そのため、米トランプ政権は台湾に次々と軍事兵器を供給し始めた。今回、F16戦闘機66機を売却する方針を打ち出した。16日、米議会関係筋などが明らかにしたところ、総額で80億ドル(約8500億円)相当とされ、「この数十年で最大」という。中国が台湾を武力制圧する可能性が高まってきており、米国はなんとしても台湾を奪われることを防ぎたい構えを見せている。
トランプ政権は昨月7月にも、M1A2エイブラムス戦車108両、携帯式の地対空ミサイル「スティンガー」を含む22億ドル相当の武器など、これまで4回台湾への武器売却を決定した。
戦車は中国軍の侵攻を沿岸で撃退する役割を担う。また、中國軍が台湾本土上陸となった場合、迎撃するには戦車がどうしても必要だった。
中国と台湾の想定される最前線は、台湾と中国の間に存在する小さな島々。現在は台湾領だが、南沙諸島のように中国の軍事拠点化が懸念されており、まずはこの島を中国へ渡さないようにすることが重要だと、米国と台湾は一致している。
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そして、NGOメディアのアースライズが公開した、南シナ海の人工島となったスービ礁。衛星写真の解析では、3000メートルの滑走路があり、400棟ものビルを建設しているという。
専門家は近い将来、中国が人民解放軍を駐留させるとみている。スプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるベトナムやフィリピンに近い暗礁・スービ礁では、中国が建造したレーダー施設、3000メートルの滑走路のほか、400棟あまりのビル、広場、バスケットボールコートなどが確認できるという。
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