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中国軍が発射した対艦弾道ミサイルの分析

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NHK
中国軍が、中国本土から南シナ海の領有権争いがある海域に向けて6発のミサイルを発射したことについて、アメリカ軍は、洋上を移動する空母や艦艇への精密攻撃も可能とされる対艦弾道ミサイルの可能性も含め、ミサイルの種類や能力の詳しい分析を進めています。
中国の海事当局は先月29日から3日までの5日間、南シナ海南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島の北側の海域で軍事訓練を実施すると発表していて、ミサイルはこれらの海域に向けて発射された可能性があります。
アメリカ軍の当局者によりますと、中国軍が本土から南シナ海の領有権争いがある海域に向けてミサイルを発射したのは今回が初めてだということです。
中国軍は、中国本土に洋上を移動する空母や艦艇への精密攻撃が可能とされる対艦弾道ミサイル「東風21D」と「東風26」を実戦配備していて、アメリカ国防総省アメリカ軍の接近を阻む目的があるとして、強く警戒しています。
このためアメリカ軍では、今回発射されたミサイルがこれらの対艦弾道ミサイルだった可能性も含めミサイルの種類や能力の詳しい分析を進めています。
今回のミサイルの発射について中国の軍事問題を研究する笹川平和財団の小原凡司上席研究員は発射されたミサイルについて「中国軍が保有するDFー21Dという射程1500キロの準長距離弾道ミサイルで、中国南部の部隊が本土から発射したとすればつじつまがあう」として、中国軍が対艦弾道ミサイルとして開発したDFー21Dではないかという分析を示しました。
さらに発射のタイミングについては、G20大阪サミットのあとでアメリカの独立記念日の前だとして、アメリカを意識している可能性があるという見方を示しました。
そして「中国はアメリカの実力行使をおそれているので衝突する気はないが、狭い海域に中国とアメリカの両軍が展開している中で危険な状態であることに変わりはない」として、偶発的な衝突の危険性を指摘しました。
中国軍が発射したミサイルの種類は、これまでのところ明らかになっていませんが、海上を移動する空母や艦艇を狙った精密攻撃が可能とされる対艦弾道ミサイルだったという見方が出ています。その1つが「東風21D」=DFー21Dです。射程は1500キロ以上とされ、アメリカ軍の艦艇などの接近を阻むことを目的に開発されたとみられることから、「空母キラー」とも呼ばれています。
「東風26」はアメリカ軍の基地があるグアム島まで射程に収めるとされることから「グアムキラー」とも呼ばれています。これらのミサイルの配備により有事の際にアメリカ軍の接近を阻む中国軍の能力は着実に向上しているとみられています。
アメリカ国防総省シンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所によりますと、中国は6年前の2013年ごろから南沙諸島=英語名・スプラトリー諸島の7つの岩礁を埋め立てて人工島を造成し、実効支配しています。このうちファイアリークロス礁とミスチーフ礁、それにスビ礁の3か所で爆撃機も離着陸できる3000メートル級の滑走路や格納庫を整備しているほか、レーダー設備や兵舎とみられる施設も確認されています。

ネズミがネコに噛みつく気アリアリですね。
中国には270万人の軍人と600万人の民兵、併せておよそ900万人いるようですね。中国側としてみたら、負ける気は起きないと過信するのも仕方がのでしょう。
ただ、戦争の実践経験がない。訓練は重ねているとは言え、いわば素人集団が戦争の真似事を行ってきただけのことです。一騎当千の強者揃いの米国軍に、どこまで抵抗できるのか?
有言実行のトランプさんが、お得意のツイッタ-でどのようなことをメッセ-ジとして世界へ発信するのか注目です。