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中国5月の製造業PMIは50.6

ロイター
中国5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.6と、前月の50.8から低下し、生産活動の回復の鈍さを浮き彫りにした。一方、サービス業と建設業は新型コロナウイルスを受けた制限措置から急速に立ち直りつつあり、中国経済の回復がまだら模様であることを示した。
5月の製造業PMIは景況拡大と悪化の分かれ目である50を上回った。ロイターがまとめたアナリスト予想は51だった。
新型コロナの感染拡大が世界的に需要を落ち込ませるなか、5月の輸出受注指数は5カ月連続で低下。35.3と、節目の50を大きく下回った。
中国物流・購買連合会のアナリストZhang Liqun氏は、「需要に関する指標の絶対的な水準は、生産関連の指標に比べてはるかに低い。需要の大きな落ち込が生産に影響していることが分かる」と指摘。5割以上の企業が需要不足を報告している、と付け加えた。
工場が操業再開後に従業員を削減したことで、5月の雇用指数は49.4と、前月の50.2から低下した。
4月に50.2だった新規受注の見通しは50.9に改善。
企業の大半は活動を再開したものの、都市の封鎖措置で世界が景気後退に向かう中、中国の製造業の多くは海外からの受注減少やキャンセルに苦しんでいる。中国国内も、失業者の増加と感染第2波への警戒から需要が落ち込んだままだ。
国家統計局のZhao Qinghe氏によると、8割以上の工場が操業レベルを新型コロナ前の80%まで回復させている。しかし、世界的に需要が縮小するなかで、輸出入の指数が記録的な低水準にあるという。

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