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フォードショックの可能性

前にこのブログ記事でプチショックの可能性について書きましたが、自動車メーカーのフォードはヤバそうです。当初、10%の人員削減だったのが20%へと変わりました。

ブルームバーグ
●欧州の製造拠点、年初の24カ所から20年末までに18カ所に縮小

フォード・モーターは27日、欧州全体で約20%の人員を削減すると発表した。欧州で自動車メーカーの状況は厳しく、フォードも抜本的な見直しを行っていた。
フォードは年初時点で24カ所あった欧州の製造拠点を2020年末までに18カ所に縮小する。特にドイツ、英国、ロシアが大きな影響を受けるという。合弁事業先の社員も合わせて削減規模は1万2000人程度となる。
フォードのスチュアート・ロウリー欧州社長は発表文で「従業員の解雇と工場の閉鎖は最も難しい決断だ」と指摘。「当社は前進しており、長期的に持続可能な将来の構築に注力している」と述べた。
フォードは多数の競合企業がしのぎを削る成熟した欧州市場で長年にわたって苦戦してきた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡り不透明感が生じた結果、特に同国で自動車販売が減少したことが大きな痛手となった。欧州自動車メーカー各社を代表するロビー団体は27日、域内の販売見通しを引き下げ、業界全体の厳しい状況を浮き彫りにした。今年の納入台数は1%減少する可能性が高いと予想。従来は1%の増加を見込んでいた。
フォードは今年1月、欧州での大幅な事業再編を発表していたが、同時点で人員削減の規模は具体的に示していなかった。再編の一環として、サウスウェールズのブリジェンドにあるエンジン工場やフランスのトランスミッション工場、ロシアの組み立て施設など来年末までに6工場が閉鎖もしくは売却される。

人員削減の内訳
ドイツ 5000人
英国 3000人
ロシア 2000人
フランス 1000人
その他 1000人

欧州の雇用は、フォード1社の人員削減だけでも、相当に悪くなりそうです。