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ECB利下げ動向

ECB利下げ動向
7月示唆し、9月に実行か

ブルームバーグ
●中銀預金金利が9月に10bp引き下げられるとの見方が大勢
●大規模な資産購入を近く再開するかどうかについては意見が割れる

欧州中央銀行(ECB)の政策担当者は、ユーロ圏景気の再浮揚に力を注ぐ対応に乗り出し、来月開催する政策委員会で利下げの用意があるとのシグナルを発した後、9月に実行するとエコノミストらは考えている。
ECBのドラギ総裁は先週、見通しが改善されない場合にはさらに刺激が必要になるだろうと発言し、追加緩和で下支えに動く余地を示した。貿易摩擦の影響が大きい不透明感の長期化は、成長とインフレに対する下向きリスクが今や顕在化していることを意味すると総裁は語った。
ブルームバーグが調査したエコノミストの大部分は、ECBが7月25日に開く政策委で、政策金利引き下げの可能性を示唆する方向に政策の表現を変えると予想している。最新の声明では「少なくとも2020年上期いっぱい今の水準」にとどまる見込みという表現になっている。
既に過去最低水準にある中銀預金金利(現行マイナス0.4%)が9月に10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げられ、マイナス0.5%になるという見方が調査の回答者の間では大勢だ。
一方、ECBが大規模な資産購入を近いうちに再開するかどうかについてエコノミストの意見は大きく割れており、再開しないというのが多数派だ。量的緩和(QE)の追加を予想するアナリストらは、今年終盤から月300億ユーロ(約3兆6800億円)のペースで15カ月にわたり買い入れが続けられるとみている。