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5月の米求人件数は2カ月連続で減少

5月の米求人件数は2カ月連続で減少した。それでも、米求人件数は732万件と高水準にある。
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ただ、米国労働市場もようやく拡大が止まったことが確認される。
まぁ、製造業PMIやサ-ビス業PMIを観ても悪化が確認されているので、雇用だけが順調に伸びるということはありません。
現在、企業にとって無能な人員の解雇を進める一方で、有能な人材が欲しいために求人依頼をしている。新規採用というより、その補充といったところでしょうか。
米6月チャレンジャー人員削減予定数は、前年同月比12.8%増の41,977人だった。4~6月期は前年同期比34.1%増の140,577人と2015年以来の高水準となり、年初来では同35.0%増の330,987人と世界金融危機時2009年以来で最大を記録している。

(単位:千人)
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前年比(%)
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今年に入り、雇用拡大を続けた昨年2018年から人員削減を拡大させている。

チャレンジャー社は、結果を受け6月は従来、会計年度の年央にあたり採用・人員削減ともに企業は様子見姿勢となりやすいとし、「人員削減予定数は増加傾向にある」と述べた。特に小売業が顕著で、資本財や自動車などの業種で増加中と指摘。背景として「競争激化や追加関税措置、消費者の嗜好の変化、求める技能のシフト」などを挙げた。
なお6月は、フォードが米国で500人、欧州で12,000人の人員削減を発表したほか、IBMが1,000人超の人員削減を発表した。