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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

米ドルの観方

サマーズ元米財務長官は、米連邦準備制度の大規模な債券購入プログラムによって、政府の資金調達構造が過度に短期に集中する「奇妙」な状況が生じているとの認識を明らかにした。
サマーズ氏は米政府の資金調達構造が短期に集中していることについて、「不安定化を避けつつ慎重にできる範囲で迅速にQEを終わらせるべきだと私が考える理由の一つだ」と語った。
また、JPモルガンのグレース・ピータース氏は、景気・市場サイクルが中期に入りつつあるとし、循環株や米ドルが(相対的に)強くなると予想している。
サイクル中期には、為替の動きにおいて専ら金利差が注目されるようになるため、ドルがかなり良くなると考えている。

一方、ゴールドマン・サックスのカマクシャ・トリベディ氏らは、米ドルについて継続的上昇を見込む理由はないと分析している。
「米経済は、財政政策による刺激がマイナスに転じるにしたがい鈍化するはずだ。インフレが低下することで、FRBは長期間にわたって現状維持を続けることができるだろう。」
財政刺激策が峠を越し、その効果が低減していくにつれ、経済は鈍化するとの観方。同時にインフレもある程度沈静化し、FRBが金融緩和を長く続けると見ている。

 

EUR/USD 5時間足

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