世界総デフレの点検
世界がインフレなのかデフレなのか、それを判定するには、主要国のモノ・サ-ビスの供給側の物価(生産者物価指数 PPI)と需要側の物価(消費者物価指数 CPI)を観察することで大まかにはわかる。
米国 PPI、CPIともにプラス圏。ただ、両方とも下降に転じている。
ユ-ロ圏 PPIはマイナス圏だが、CPIはプラス圏。CPIはこれから大きく下降することが予想されている。
中国 PPIはマイナス圏だが、CPIは大きくプラス圏。
消費者物価(CPI)は、もちろんガソリン価格の下落が物価安に影響するものの、食糧価格(FPI)が大きな下落になっていないことで、プラス圏を維持している。
米国の食糧インフレ(FPI)
ユ-ロ圏 食糧インフレ(FPI)
中国 食糧インフレ(FPI) 豚肉価格高騰で食糧インフレを招いている。
一方、食糧を除いたコアインフレは低下している。
米国 コアインフレ
ユ-ロ圏 コアインフレ
中国 コアインフレ
生産者側の物価はすでに下がっているが、消費者側の物価は大きく下げてはいない。今後、雇用破壊によって家計の収入が途絶え、モノ・サ-ビスが消費できない状況へ向かう中、消費者側の物価がどこまで下がるか、それが世界総デフレのカギを握ります。