fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

購買力平価

日本円が強くなる材料

日本が再びデフレ入りした。 デフレとは貨幣価値が上昇することであるが、今までの日本円にはそれが欠けていた。「日本円はリスク回避先にならない」などというような記事を多く目にしたが、ある意味、インフレ下の日本円には魅力がないのは当然か。しかし、…

インフレ率予測(市場コンセンサス)

インフレ率予測(市場コンセンサス) 単位:% 直近 2Q 3Q 4Q米 国 0.3 0.5 ▼0.2 ▼0.1カナダ 0.9 0.5 0.5 0.5英 国 1.5 1.2 1.2 1.4 E U 0.4 0.1 0.3 0.5日 本 0.4 ▼0.7 ▼0.6 ▼0.4豪 州 2.2 0.4 0.3 0.3N Z 2.5 2.0 1.8 1.7南 ア 4.1 3.2 3.1 3.8 …

世界総デフレの点検

世界がインフレなのかデフレなのか、それを判定するには、主要国のモノ・サ-ビスの供給側の物価(生産者物価指数 PPI)と需要側の物価(消費者物価指数 CPI)を観察することで大まかにはわかる。 米国 PPI、CPIともにプラス圏。ただ、両方とも下降に転じて…

米ドル安を見込む筋を斬る!

ザイFX!トップ > 相場を見通す超強力FXコラム > バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」 > コロナ相場が落ち着いてくれば米ドル安へ。英ポンド/米ドルに底打ちのパターン確認! 為替市場は、FRBによる無制限の量的緩和の影響もあって、FRBのバラン…

米インフレ鈍化デフレ懸念でドル高

米国での雇用破壊ぶりは凄まじい。 もちろん、雇用破壊は全世界的に進む。 先日、米国の景気減速・景気後退局面で、米国のインフレ低下・デフレ懸念が顕著になると米ドル高へ動くという過去の経験則を記事にしました。 fxdondon.hatenablog.com 景気拡大局面…

米インフレ低下局面で米ドルはどう動く?

今後の米ドルの動きはどうなるか、大局的な観方を示したいと思います。今回は、米国のインフレ動向で、米ドルがどう動くのかです。正確には、過去どう動いたのかという過去の経験則です。あくまで米ドルという概念はドルインデックス(ドル指数)であり、個…

円安論者

ザイFX! 陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」 ●新型肺炎によるリスクオフは収まるとみる!ドル/円は近々高値更新か。120円も達成可能●2020年は相場が動く! ドル/円は1月中にも111円へ。●なぜ、フラッシュ・クラッシュは心配ない?2020年の米ドル/円は1…

先進国のインフレ推移

先進国について、インフレ推移を観てみましょう。 米国 2%を超えるようになり、利下げは休止される見通しです。 カナダ 一時は利下げ観測が浮上していましたが、当面は様子見と思われます。 英国 先進国で低インフレが進んでいるのは英国だけです。雇用は比…

主要国のインフレ指標

これから発表される各国のインフレ指標。 主要国のインフレ率について観てみましょう。 ●米国 インフレ率 インフレ率予測 コアインフレ率予測 食糧インフレ率(FPI)予測 ●ユ-ロ圏 インフレ率 インフレ率予測 コアインフレ率予測 食糧インフレ率予測 ●日…

円楽観派、円強気派の視点

円楽観派、円強気派を代表して、私fxdondonが少し視点を変えて一筆。 ここ数年でのEUR/JPY、GBP/JPYの安値を基準として現在を比較。 EUR/JPY GBP/JPY このレ-ト推移を観れば細かい説明がなくてもわかる通り、たかだか3年前につけた安値から、まだ相当な円安…

2019年のビッグマック指数

2019年のビッグマック指数 マクドナルド・ビッグマックの販売価格 2018年 2019年 スイス 6.50CHF 6.50CHF 据え置き 米国 5.28USD 5.58USD 値上げ カナダ 6.55CAD 6.77CAD 値上げ 豪州 5.90AUD 6.10AUD 値上げ 英国 3.19GBP 3.19GBP 据え置き 日本 380JPY 390…

今年、日本円が乱高下する可能性

何だかんだ言っても、為替相場はインフレの変化によって動きます。 マスコミは、利上げとか金融緩和という言葉を使って表現していますが、それはインフレもしくはデフレを言い換えているだけのことです。 インフレは物価が上昇し、通貨価値は低下する。デフ…

各国のインフレ率

各国のインフレ率 (消費者物価指数ではありません。インフレ率は消費者物価指数,企業物価指数,卸売物価指数など物価に関する様々な指標を平均して算出するものです。国によって算出基準も違ってきますので、あくまで参考値) ベネズエラ 1698488.00% 201…

ビッグマック指数 円は最も割安

ブル-ムバ-グ マクドナルドのハンバーガー「ビッグマック」の値段に基づく購買力比較。この指標に基づくと円は最も過小評価されている通貨だ。 このビッグマック指数のデ-タからは、スイスフラン/円で、スイスフラン高円安水準にあると示すが。

主要国のインフレ率推移

日本の10月消費者物価指数は、生鮮食品を除き、前年比1%上昇。灯油やガソリンなどの値上がりが要因で、1年10か月連続のプラスとなった。 原油価格の上昇を反映して電気代やガス代が上がったことに加え、灯油が25.8%、ガソリンが17.8%値上がりしたことな…

主要国のインフレ率推移

主要国のインフレ率推移 18年4月 18年8月 増減 トルコ 10.85% 17.90% +7.05% 英国 2.50% 2.50% ±0% 米国 2.50% 2.90% +0.40% カナダ 2.20% 3.00% +0.80% ユーロ圏 1.20% 2.00% +0.80% スイス 0.80% 1.20% +0.40% 豪州 1.90% 2.10% +0.20…

日本の最新インフレ率は0.9%

日本消費者物価指数(7月) 結果 0.9% 予想 1.0% 前回 0.7%(前年比) 生鮮食品除くコア 結果 0.8% 予想 0.9% 前回 0.8%(前年比) 消費者物価指数がプラスとなるのは、これで1年7か月連続です。 日本円にも、通貨価値減価の影響が及ぶ。 しかし、国際比較…

ビッグマック指数2018年

各国のマクドナルドで販売されているビッグマック1個当たりの価格を列挙した。 ビッグマック指数(BMI)は、購買力平価説によって為替相場を推測するための指標とも言われるが、まぁ参考程度にとどめておけばよいでしょう。 それぞれの国で人件費や店舗賃料、…

ドル/円の行方

日経新聞 日銀や米連邦準備理事会(FRB)が決定会合を相次いで開いた先週、世界的に金利上昇圧力が強まった。日銀が長期金利の誘導上限を引き上げ、FRBは一段の利上げを示唆。長期金利の指標である10年債利回りは日本で1年半ぶりの水準に上昇し、米国では再…

日本の6月全国消費者物価指数は緩やかな上昇

日本の6月全国消費者物価指数は、前年比0.7%上昇。生鮮食品を除いた上昇率は前年比0.8%上昇。消費者物価指数がプラスになるのは1年6か月連続で、日本円の通貨価値減価が僅かながら進んでいます。 しかし、今後の予測では、原油価格も落ち着いてきたこと…

トルコリラ

トルコリラ/円 『ドル円の適正値というのはだいたい現在、108.8円くらいです。面倒くさいので109円です。 ドル/トルコリラは現在5ドルくらいです。常識の範囲で考えても言っても6ドルくらい。ドル/円も円が買われても105円が限界だな、と思うのです。 105÷6…

外国為替相場の基本的なことを確認

外国為替相場に精通している方には説明するまでもないのでしょうが、FX初心者とかFXで勝てない方のために外国為替相場の基本的なことを確認しておきましょう。 外国為替相場の大局的な動きを観てみます。 まずは、1971年から2017年までの英ポンド/米ドル…

スイス、日本の低インフレ

スイス・5月消費者物価指数:前年比+1.0%(予想:+0.9%、4月:+0.8%) スイスのコアインフレ率は+0.4%だった。 先進国のコアインフレ率 英国 2.10% 2018-04 米国 2.10% 2018-04 豪州 1.90% 2018-03 カナダ 1.50% 2018-04 NZ 1.28% 2018-03 ユー…

日本の家計調査からわかる円高バイアス

総務省統計局が家計調査した結果を逐次公開しているが、2017年度の速報値が2018年5月18日付で公開されたので、年代別の収入や負債を確認してみる。 日本の少子化、高齢化、人口減が、外国為替相場で円高に作用することがよくわかる。 通常、60歳で定年退職と…

ドル円の実質実効レート ざっくり1ドル80円

円の実質実効レートとは、各通貨と日本円との間の為替レートを両国の物価指数の比率の変化で調整したうえで、さらに貿易額で加重平均して指数化したものである。 最新値2018年3月時点で、その指数(2010年平均=100)は76.1である。この水準は、変動相場制移…

主要国のインフレ率 (2018年4月)

主要国のインフレ率 (2018年4月) トルコ 10.85% 英国 2.50% 米国 2.50% ロシア 2.40% カナダ 2.20% 豪州 1.90% 中国 1.80% フランス 1.60% ドイツ 1.60% ユーロ圏 1.20% オランダ 0.90% スイス 0.80% 日本 0.60% ついでに、主要国のGDPに対す…

トルコリラはアルゼンチンペソのレ-ト推移が将来を示してくれている

日経新聞 2018/5/2 米格付け会社S&Pグローバル・レーティングスは5月1日、トルコ国債を格下げしたと発表した。外貨建て長期債務格付けは投機的とされる「ダブルB」から「ダブルBマイナス」に、自国通貨建て長期債務格付けは「ダブルBプラス」から「…

インフレに潰されるトルコ

一般に、長短金利の逆転は今後の景気後退を示唆しているとされる。社債などのデフォルトリスクのある債券では、デフォルト直前に長短金利の逆転がよく観察される。 しかし、デフォルトせずに、ここまで踏ん張っている国がある。それは、トルコである。 まず…

購買力平価、そして経常収支

「購買力平価」は机上の空論で、経常収支の増減は実需を伴ったものなので確実に為替相場に影響を及ぼす、な~んてことが言われます。 しかし、貿易取引でやりとりされるモノ、サ-ビスの価格にはすでにインフレ分が加味されたものであり、無縁であるとは言え…

次回のリスク回避時のドル/円の底値はいくらなんでしょう?

円の強気派にとって外国為替で重要な指標は、別に政府や民間家計債務残高、金利、経済成長率(GDP)でもない。債務残高や経済の成長で通貨の価値が決まるなら、日本円は先進国通貨の中でも最弱になっているはずです。例えば、トルコとの比較でも明らかで…