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2019年のビッグマック指数

2019年のビッグマック指数
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マクドナルド・ビッグマックの販売価格
        2018年   2019年
スイス    6.50CHF  6.50CHF 据え置き
米国     5.28USD  5.58USD 値上げ
カナダ    6.55CAD  6.77CAD 値上げ
豪州     5.90AUD  6.10AUD 値上げ
英国     3.19GBP  3.19GBP 据え置き 
日本      380JPY    390JPY 値上げ  
インフレの進む英国で、ビッグマックの価格は据え置き。
一方、低インフレの日本で値上げ。
まずは、ビッグマックの価格がインフレと連動していないという点を踏まえて、あくまで参考として購買力平価を測定する。

2019年のビッグマック価格
1月時点のデータ (1ドル=108.44円)
     円換算  ドル換算  現地通貨
米 国  605円  5.58ドル  5.58ドル
カナダ  551円  5.08ドル  6.77カナダドル
豪 州  472円  4.35ドル  6.10豪ドル
英 国  442円  4.07ドル  3.19ポンド
日 本  390円  3.60ドル  390円

これらの国の中で観ると、ビッグマックを一番安く食べることができる国は相変わらず日本です。
米国で日本と同様に390円換算で食べられるようになるには、390円÷5.58ドル=69.89円と、1ドル70円になる必要があります。
同様に、英国なら390円÷3.19ポンド=122.25円と1ポンド122円に、オ-ストラリアなら390円÷6.10豪ドル=63.93円と1豪ドル64円になる必要があります。
前回の世界金融危機時の2011年には1ポンド122円も1豪ドル64円も示されていますので、ビッグマック価格指数は金融危機のようなリスク回避の強まった時に示される参考レ-トとして捉えておけばいいように思います。その意味で、次回の金融危機時には1ドル70円割れが示されることになります。
以前、ゴールドマン・サックス・グループは次の経済金融危機で1ドル=60円まで円高が進みかねないとの見方を明らかにしました。私fxdondonも同感です。