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中国への固定資産投資は過去最低

中国で今年に入って行われた建物や製造設備など固定資産への投資は、地方でのインフラ建設が制限されていることを背景に、去年の同じ時期と比べた伸び率が6か月連続で縮小し、過去最低を更新しました。
中国 国家統計局の発表によりますと、今年1月から先月までに中国国内で行われた建設や製造設備など固定資産への投資の累計は、去年の同じ時期に比べて5.3%の増加にとどまり、伸び率は前の月までの累計よりも0.2ポイント縮小しました。
固定資産投資の伸び率の縮小は6か月連続で、統計が比較できる1998年以降では過去最低を更新しました。
これは、中国で過去の過剰な投資によって地方政府などが抱える債務が問題となる中、債務の削減に向けて地方のインフラ建設などが制限されていることが背景にあります。
ただ、米国との貿易摩擦が激しくなる中、政府が景気を下支えするため再びインフラ建設を拡大し、課題となっている債務削減が進まなくなるという懸念も出ています。
こうした懸念について、記者会見した国家統計局の毛盛勇報道官は「インフラ投資はある程度回復するだろうが、大幅に伸びることはない」と述べ、否定しました。

固定資産投資累計額 伸び率
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