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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

前回の世界金融危機と今回のニーマルショックの違いを観察していきましょう

【ニューヨーク共同】米金融大手6社の2020年1~3月期決算が16日、出そろった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う業況悪化で、融資先の経営破綻などに備えて計上する貸倒引当金が急増し、収益を圧迫。純利益は、最大手のJPモルガン・チェースが前年同期比69%減の28億6500万ドル(約3100億円)となるなど、全社が大幅に減った。
JPモルガン引当金は前年同期比5.5倍の82億8500万ドルに上った。市場関係者によると、リーマン・ショック後の金融危機(08~09年)以来の高水準。ダイモン最高経営責任者は「かなり深刻な景気後退の可能性に備えた」と指摘した。


「備え有れば憂いなし」、なんて呑気なことは言ってられません。引当金が少な過ぎます。
まぁ、現状を踏まえて貸倒れを引当てるので仕方がありませんが、借金をまた新たな借金で企業は何とかしようとしているんですから、破綻懸念が大きくなれば銀行の貸倒引当金を積み増ししなければなりません。
今回の次元の違う危機ではなく、今やちっぽけな前回の世界金融危機でさえ、みるみるうちに貸倒引当金が膨れる上がり、貸倒引当金だけでは企業破綻損失が埋めきれず、銀行がバタバタ潰れました。
今はまだ、「終わりの始まり」に過ぎません。前回の世界金融危機と今回のニーマルショックの違いを観察していくのも、世界経済分析オタクの私fxdondonにとっては楽しみの一つとなりそうです。