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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

世界的株安からの反転を見込む動きが顕著(ファンド資金フロー)

ファンド資金フローから見た投資マインド、世界的株安からの反転を見込む動きが顕著に

モーニングスター
新型コロナウイルスの拡大を受けて世界的な大暴落に見舞われている3月の株式市場だが、ファンドへの資金フローを見ると、投資家のマインドがリスク回避に傾いているわけではないことが分かった。
モーニングスターカテゴリー別では、主に米国の株式に投資する「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が1192億円の純資金流入流入超過額トップとなり、以下、国内大型株に投資する「国内大型グロース」が1034億円、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が511億円で続いた。「国内大型グロース」を細かく見ると、日経225連動型が1060億円の純資金流入となっており、ほぼ日経平均株価に連動するパッシブファンドへの資金流入であったと言える。
一方、デリバティブを活用して日々の基準価額の値動きが対象とする株式市場の値動きの数倍程度反対となることを目指す「株式ベア型」が流出超過トップであったことは、株式市場の一段の下落を見込む流れにはなかったことを示しているとも言える。 

 

まぁ、景気循環サイクルで下降局面の初動に観られがちな特徴ですね。
「まだ10の期待がある」⇒「結果に失望」⇒「まだ5の期待がある」⇒「結果に失望」⇒「せめて1の期待が残されている」⇒「結果に失望」⇒「最悪-5で治まるだという期待」⇒「結果に失望」⇒「絶望」
抽象的表現だが、景気サイクルの下降局面での投資家心理や経済動向はそんな感じになる。
現在の相場は、『有望』『期待』『失望』『絶望』というサイクルの中では『期待』という局面にある。「まだ期待は残されている」というところですね。
これから、かつてない企業倒産、雇用破壊を自らの目で確認できない限り『絶望』を抱きたくない、人間の心理として当然です。
4月に入り、3月度の経済指標が次々発表されます。おそらく、「結果に失望」と大きく傾くことでしょう。「次月4月度はもっとひどい」と織り込むようになると、市場は大きく反応しそうです。