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ランドを売るのが逆張り?

日本の逆張り個人投資家新興国通貨を売り-ランドやリラ、ペソ

●ショートポジションに対するロングポジションの比率が低下
●ドルが利回りの高い先進国通貨の地位維持するとの見方で慎重に

日本の個人投資家新興国通貨のショートポジションを増やしている。先進国・地域の当局が金融緩和に向かう中で、逆張りの発想だ。
高利回りを追い求める傾向に反し、これらの投資家は南アフリカ・ランド、トルコ・リラ、メキシコ・ペソ、ポーランド・ズロチに対しネガティブになっている。米連邦準備制度欧州中央銀行(ECB)からのシグナルは先進国・地域と新興市場の利回り格差拡大を示唆している。
ブルームバーグがまとめた東京金融取引所のデータによると、4つの新興国通貨のショートポジションに対するロングポジションの比率は、約11カ月で最小となった。
通常なら、日本の個人投資家は利回り格差に注目して高利回り通貨を押し目買いするタイミングだ。しかし、最近のドル高で投資家は慎重になっていると、外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は指摘。今週の利下げが米経済を後押しし、ドルが利回りの高い先進国通貨という優位性を維持するとの見方があると説明した。
ロングポジションが最も大きく減ったのはランドで、ロング/ショートの比率は6月中旬の18.84から、7月25日時点には8.12に低下していた。リラの同比率は3月以来、9.52から4.17に低下。
ただ、みずほ証券のシニアエコノミスト、 折原豊水氏は、キャリー需要が回復するだろうとして、FOMCが利下げしECBが緩和に向かう中、新興国通貨が好ましい選択になる公算が大きいと述べた。

ランドを売るのが逆張り?順張りの間違いでしょうに。