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ローン担保証券(CLO)

ブルームバーグ
ローン担保証券(CLO)は、資本構造の改善と規制の強化のおかげで、次の景気下降局面を乗り切るだろうと、 パインブリッジ・インベストメンツ が分析した。
パインブリッジのCLOポートフォリオマネージャー、ライラ・コルモーゲン氏は、「CLOはレバレッジドローンを証券化した商品であるため危険視されやすいが、2008年の悪名高いABS・CDOやCDOスクエアードとの共通点はほとんどない」と、リポートに記した。「慎重な投資家としては、破滅の前兆となった点に似ているかもしれない詳細に注目するよりも、データを見て全体的な視点を持つことの方が望ましい」と指摘した。
同氏によると、AAAまたはAAクラス格付けのCLOで損失が発生したことはない。次回の悪化局面でのローンデフォルトを巡るモルガン・スタンレーの弱気な予測を適用し、40%の損失を想定しても、累積損失率は10.7%だとパインブリッジは試算。この場合、BB格付け以上のトランシェに損失が及ぶ可能性は非常に低いとコルモーゲン氏は見積もっている。パインブリッジはレバレッジドローンのデフォルト率が過去の平均の3.1%を下回ると予想している。モルガン・スタンレーのデフォルト率予想は、今後1年が3.8%、2年が5.2%、3年が9.3%。


こういった見方は、前回の金融危機時にもありました。現在の格付けが危機時も変わらない前提なんですね。
良い時には良いように転び、悪い時には悪いように転びます。
早い話、腐ったミカンが一つあると、そのミカンが他の良いミカンも腐らせる。
銀行にしても、今の貸し付け先が優良債権だとしても、それがやがて灰色債権そして不良債権と化していく。
今現在の状態がやがて訪れる景気後退でも変わっていないという前提が、すべてを狂わせることになります。