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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ビッグマック指数2018年

各国のマクドナルドで販売されているビッグマック1個当たりの価格を列挙した。
ビッグマック指数(BMI)は、購買力平価説によって為替相場を推測するための指標とも言われるが、まぁ参考程度にとどめておけばよいでしょう。
それぞれの国で人件費や店舗賃料、運送コストなど諸経費も違いますので、それを勘案して販売価格も決定されるのでしょうから、国によっては割安で販売、割高で販売されることもあるのではないでしょうかね。

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ビッグマックの販売価格
スイス    6.50CHF
米国     5.28USD
カナダ    6.55CAD
豪州     5.90AUD
英国     3.19GBP
日本     380円
トルコ    10.75TRY
南アフリカ  30.00ZAR
NZランド    6.20NZD

さっそく、ビッグマックの販売価格から観た適正な為替レ-トを算出してみましょう。
本家の米国では、ビッグマック1ヶを5.28ドルで売っている。
日本では380円で売っているので、1ドル=71.97円が適正なレ-トとなる。現在、1ドル=111円なので、およそ1ドルにつき40円程度が投機的な円売りによって為替レ-トが歪められていることになる。
英国では3.19ポンドで売っているので、1ポンド=119.12円が適正なレ-トになる。1ポンド120円割れというのは、やはり理に適っているのでしょうか。一方で、GBP/USDでは1.655が適正レ-トになり、ポンドはドルに対してかなり割安であるということになる。
スイスでは6.50CHFで売っているので、1スイスフラン=58.46円が適正レ-トとなり、USD/CHFでは0.8123が適正レ-トとなる。
注目のトルコだが、1トルコリラ=35.34円が適正レ-トとなっている。
こうしたビッグマック指数から観た円相場は、明らかにドルやスイスフランが高過ぎ、ポンドですら高い。一方で、円高トルコリラ安、という結果になっています。

PS
海外からの旅行者にとっては、日本で割安なビッグマックが食べられます。米国なら5.28ドル払わなくてはならないのに、日本では3.42ドル(1ドル=111円)換算で食べることができるわけですからね。