fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

世界総格下げか?

信用危機(クレジットクランチ)がジワジワと忍び寄ってきています。『信用』といっても様々ですが、その1つに『格付け』があります。

格付けは、左からムーディーズS&P、フィッチの順

メキシコ
A3 BBB+ BBB
インドネシア
Baa2 BBB BBB
ポルトガル
Baa3 BBB BBB
イタリア
Baa3 BBB BBB
ロシア
Baa3 BBB- BBB
インド
Baa2 BBB- BBB-
南アフリカ
Baa3 BB BB+
ブラジル
Ba2 BB- BB-
ギリシャ
B1   BB-  BB
トルコ
B1   B+  BB-
アルゼンチン
Caa2   CCC- CC

現在、投資適格級ギリギリにあるのが、メキシコ、イタリア、ロシア、インドなど。今後、欧州債務危機が訪れるとしたら、ウィルス危機が顕著なイタリアがジャンク債へ転落することが挙げられそうです。
また、原油価格の大幅な値下がりから、メキシコとロシアは特に厳しい状況へ追いこまれそうで、今回の危機でジャンク債へと転落するんじゃないでしょうか?

米国
Aaa AA+ AAA

現在、S&Pだけが米国債を最高格付けから格下げしていますが、今回の危機で残り2社とも格下げするものと観ています。格付け会社は、国の財政赤字、政府債務が大好物ですからね。

『格下げも みんなが下がれば 恐くない』?


ロイター

格付け会社S&Pグローバル・レーティングは26日、原油価格の急落を受けて、ナイジェリア、メキシコ、アンゴラエクアドルオマーンを格下げした。サウジアラビアとロシアの格下げは見送った。格下げは大半が1段階だが、産油国を一斉に格下げしたのは異例。ナイジェリアは「B-」に、メキシコは投機的等級まであと2段階の「BBB」に格下げした。コロンビアの格付けは投機的等級まであと1段階の水準。アンゴラエクアドルは「CCC」に格下げされた。

S&Pは「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済成長への打撃に加え、原油安に伴う財政面・対外的なショックへの対応でリスクが高まったため、一部の国について格下げや格付け見通しを『ネガティブ』とする措置をとった」と表明した。原油価格は、新型コロナの感染拡大や、サウジとロシアの原油安競争を背景に、今年に入り60%以上値下がりしている。