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リスク高まる市場に備えよ、いつもと異なる手法で-JPモルガン

ブルームバーグ
テクノロジーと金融、エネルギーセクターを勧める
自社株買いと配当を含めた総リターンとクオリティーに注目すべきだ
2020年は一筋縄ではいかない年になるとJPモルガン・アセット・マネジメントはみている。貿易摩擦が続く公算が大きく、経済成長も弱いままで、米大統領選挙もある来年をにらみ、同社は投資家に防衛策を講じる準備をするよう助言している。
JPモルガン・アセットは来年の投資見通しで、米経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性は低いが、「下振れリスクが形成されつつある」と指摘。ブルームバーグが同見通しの写しを確認した。同社は通常とは異なる防衛策を勧め、一般的に安全だとされる不動産や公益株、消費関連株ではなく、テクノロジーと金融、エネルギーセクターを勧めている。
グローバル市場ストラテジストのデービッド・レボビッツ氏は電話インタビューで、「混乱のせいで経済は地政学的なタイプの、明確に捉えにくいリスクの影響を受けやすい状態が続くだろう」と述べ、米中貿易交渉と英国の欧州連合(EU)離脱に触れた。「今年の市場を波立たせたこれらの多くは、解決されない可能性が高い。 20年にリセッションを引き起こしはしないだろうが、リスクだ」と語った。
JPモルガン・アセットは、ボラティリティーに対して防衛しながら株価上昇の恩恵を得るために、投資家は自社株買い戻しと配当を含めた総リターンとクオリティーに注目すべきだとしている。 割高になっている債券代替銘柄は勧めず、「防衛に徹して公益株や消費関連に集中するのを避けることで、もう少しの株価上昇を捉えることができる」と説明した。