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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ゴールドマン・サックスの予想記事から

ロイター
ゴールドマン・サックスエコノミストはリポートで、米政府が対中関税第4弾(3000億ドル)を発動する確率を40%から60%に引き上げた。
ゴールドマンのエコノミストは「中国がトーンを強めており、関税・非関税措置を含め、双方が一段とエスカレートする可能性が高いとみられる」と指摘した。
トランプ米大統領が先週表明したメキシコに対する関税については、6月10日に5%の関税が発動される確率を70%、7月1日に税率が10%に引き上げられる確率を50%以上と予想している。
米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が年内に批准される確率は60%から35%に引き下げた。

ブルームバーグ
ゴールドマン・サックス・グループは、米国がさらに3000億ドル(約32兆4000億円)の中国製品およびメキシコからの全ての輸入品に10%の関税を賦課すると予想している。
これに基づき同社は、7-12月(下期)の米成長率予想を約0.5ポイント引き下げ2%としたほか、米金融当局の利下げについて同社が想定する確率を大きく引き上げた。
一方、モルガン・スタンレーのチーフエコノミスト兼経済担当グローバル責任者、チェタン・アーヤ氏は、トランプ政権が中国からの輸入品3000億ドル相当にも25%の追加関税を発動し、中国がそれに報復した場合は、9カ月後にもリセッション(景気後退)が始まる可能性があるとの見方を示し、「投資家との最近の対話で、市場が貿易摩擦の影響を過小評価しているという感触が強まった。投資家は総じて、貿易摩擦が長引くと考えているが、世界のマクロ経済見通しに及び得る影響を見落としているようだ」とリポートに記した。

ロイター
英議会の姿勢が何の合意もないまま欧州連合(EU)を離脱することに断固反対を示しているため、合意なきブレグジット(英のEU離脱)の確率は絶対水準として見れば依然として低い。ただ投資銀行の間では、合意なき離脱の確率を引き上げる動きが広がりつつある。
合意なき離脱確率を40%としているゴールドマン・サックス、BNPパリバは合意なき離脱確率を40%と従来の2倍に高め、JPモルガンも15%から25%に見直した。

ブルームバーグ
ブラジルとロシア、インド、中国という4大新興国を示す「BRICs」という造語を生み出した米金融大手ゴールドマン・サックスの元チーフエコノミストのジム・オニール氏は、トランプ米政権が中国の台頭を快く思っていないことから、米中貿易戦争の激化は避け難いと考えられ、その結果、世界全体に累が及ぶとの見方を示した。
財務省政務次官を務めた経歴もあるオニール氏は「現在の通商摩擦がひとまず収まっても、将来的にさらにエスカレートする事態が見込まれる」と分析。「自国より中国が大きくなることを、米国がやすやすと容認するはずはない」と述べた。

ブルームバーグ
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米禁輸措置などトランプ政権が最近打ち出した新たな通商政策を受けて、対中関税をめぐるリスクは高まりつつあり、6月の20カ国・地域(G20)首脳会合で米中が正式合意に達する見込みは後退していると、ゴールドマン・サックスは分析している。エコノミストのアレック・フィリップス氏は、膠着状態が続く可能性が高まっているとリポートで指摘した。

最近、ゴ-ルドマンサックスの為替相場予想を目にすることがなく寂しい限り(苦笑)
では、昨年11月時点での19年円相場予想記事から。

ブルームバーグ
ゴールドマン・サックス・グループは自称、長期的な円弱気派だが、向こう1年には円が上昇すると予想した。
米国の経済成長減速と金融市場の変動性の高まり、日本銀行の景気刺激策の縮小見通しを背景に、円は今後1年で1ドル=108円まで徐々に上昇すると、ゴールドマンの世界FXおよび新興市場戦略共同責任者のザック・パンドル氏らストラテジストがリポートで予想した。
円は向こう3、6、12カ月に対ドルで112円、110円、108円と徐々に強含むとの見方だ。

現在6月の結果論で言えば、予想通りの展開と言えます。しかし、その過程においては3月あたりに円安相場が続き、想定通りとはいきませんでした。
私fxdondonも為替相場予想で、過去の経験則から「年初1月につけた円安値は19年通しての安値」と予想したのですが、見事にハズレました。結果、高いスワップ金利負担を覚悟で、4月、5月は塩漬け状態でした(苦笑)。
現在、1ドル108円という水準をクリアしましたので、ゴ-ルドマンサックスはどのような予想を示すのでしょうか?
まぁ、上記の通り、米中対立は今後も激化するとの予想ですから、株の売り持ち、円の買い持ちは変わらないでしょう。