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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

過去から学べ! ヘッジファンドの帝王レイ・ダリオ氏

ブル-ムバ-グ
ゴールドマン・サックスは、ドルの対円相場が3カ月以内に103円に下落するとの予想するが、反転上昇する可能性が高まったとみている。
エコノミストのマイケル・ケーヒル氏はリポートで、円のロングポジションを維持する構造的な理由はなおあるものの、昨年12月初旬以降、貿易加重ベースで既に約8%上昇していると指摘。
また、最近の日本の債券利回り低下は新たな投機を促し、資本流出が再燃するとの見方を示した。円高によって日本銀行がより積極的な国債購入など新たな政策措置を導入する可能性にも触れた。
さらに、ドイツが財政出動を検討しているという報道は各国・地域の金融緩和観測と共に世界の成長見通しを押し上げ、円高のペースを遅らせるとも分析した。

へぇ、ゴ-ルドマンサックスが1ドル103円を予想しているなんて知りませんでした。個人的には、ゴ-ルドマンサックスの予想など眼中にはなかったもので(苦笑)

さて、巷では『投資の神様』というとウォ-レン・バフェットさんですが、私fxdondonにとってはレイ・ダリオさん。言わずと知れたヘッジファンドの帝王ですね。
資産運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者であるレイ・ダリオ氏は28日、世界経済が長期の債務循環の最終段階に入り、各国・地域の中央銀行は景気の落ち込みを逆転させる能力を失いつつあるとの考えを示した。
資産運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者であるダリオ氏はリンクトインへの投稿で、「超低金利の結果、成長促進のため十分利下げしようとしてもうまくいかない」と記した。
さらに、紙幣増刷(金融緩和、財政緩和)や金融資産買い入れも実体経済に十分な信用創造をもたらすことがなく、多額の財政赤字とその穴埋めの必要性を生じさせるため、やはりうまくいかないだろうと指摘した。
同じような諸要因が同様の力学を生んでいた時期は1935-45年だとダリオ氏はコメント。「当時起きたことの仕組みを理解すれば多くを学べる」としている。

んっ、1935年から1945年?
ドイツでは、アドルフ・ヒトラー及び国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP、ナチ党)の支配下にあったのが1933年から1945年でした。
また、日中戦争は、1937年(昭和12年)から1945年(昭和20年)まで、大日本帝国中華民国の間で行われた戦争でした。1941年(~1945年)には太平洋戦争(第二次世界大戦)へ突入。
大局的な観方は、ダリオさんと私fxdondonは一緒のようです。ダリオさんは具体的なことまで言及していませんが、私fxdondonが代弁しますと、ヒトラ-をキンペ-(習近平)に置き換えてみなさいということです。
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なぜ、私fxdondonのような為替ブログの記事に、たまに軍事関係の記事をアップしているのか、察しのいい人ならピ-ンときている人もいるのでしょうが。
戦争という悲劇を語る前に、その時代背景を観る必要があります。
1929年から30年代に世界を襲った大恐慌
当時の米国のフーバー大統領は米経済を救うためと称して関税引き上げを支持し、海外投資家は関税問題を警戒し、資産を処分し始めた。
海外諸国は関税引き上げを米国政府に反対表明。しかし、諸外国の抗議にもかかわらず、米政府に動きがなかったため、株価は下落した。まぁ、資産価値が総じて下がったんですがね。米国の保護主義による世界経済の収縮が決定的になった瞬間だったわけで、その後は世界大戦へと・・・。
米国が貿易の保護主義を打ち出すと、諸外国はそれに対して報復的な保護主義を打ち出す。その報復に対して、米国はさらに報復する。それは、モノのやりとりから、カネのやりとりへとエスカレ-トする。目には目を、牙には牙を。最後には、「どっちが強いのか、勝負をしようじゃないか!」と我慢比べ。お互い我慢比べで済めばいいが、モノ、カネ、サ-ビス情報、そして軍備の競い合いへ進展する。
平和な時代もあれば不幸な時代もある。平和ばかりは続かない。しかし、不幸ばかりも続かない。
Win - Win(自分も勝ち、相手も勝つ)のキレイごとの時代もあれば、Win - Lose(自分が勝ち、相手は負ける)の本音の時代もある。
今、Win - Win の時代から、Win - Lose の時代へ変わりつつあることは、誰の目から観ても明らかでしょう。