fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

投資家の売りを決断させる材料待ち

ニューヨーク株式市場は、大詰めを迎えた米中の貿易交渉についてトランプ大統領が強硬な姿勢を崩していないことから、歩み寄りは難しいのではないかという見方が強まり、ダウ平均株価は一時、前日に比べて400ドル以上値下がりして取り引きされています。
市場では、米中の貿易交渉について、前日の8日には、妥協を探る動きが出ているという見方が広がり、株価は3営業日ぶりに値上がりしました。
ところが、その後も、トランプ大統領ツイッターなどで中国に対する圧力を強めていることから、米中の歩み寄りは難しいのではないかという悲観的な見方が強まり、9日は売り注文が増えています。
また、リスクを避けようと、外国為替市場では、ドルを売って円を買う動きが強まっています。
市場関係者は「10日に関税の大幅な引き上げを行うというトランプ政権の正式な通知を見て、妥協を探るような閣僚交渉にはならないのではないかという見方が広がり、当面の利益を確保しようという動きが強まっている」と話しています。
投資家に売りを決断させる材料待ちといったところです。