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世界の社債、9年ぶり安値

本日の日経新聞一面に、「世界の社債、9年ぶり安値」という記事が載っていました。

金融引き締め響く 10年で残高2倍、迫る大規模償還

世界的に社債価格が下落し、それに伴って金利が上昇している。社債の値動きを示す代表的な指数は約9年ぶりの水準に沈む。米連邦準備理事会(FRB)が再度の利上げを決めるなど、世界的に金融政策の引き締めが続く。過去の低金利局面で財務的に弱い企業も含めて社債発行が急増していたため、債務不履行(デフォルト)の懸念が強まっている。投資マネーは逃避し始めており、社債が金融市場の火ダネとなる恐れが浮上してきた。

昨今の株価下落といっても年初来安値で、9年ぶりの安値にまでは至っていません。
ニューヨーク株式市場は、景気の先行きへの不安から、ダウ平均株価は一時、前日に比べて670ドル以上値下がりするなど2日続けて大きく下落し、今年の最安値を更新しました。また、外国為替市場では、円を買う動きが強まり、およそ3か月ぶりの円高水準となっています。
景気の先行き不安に加えて、前日決まった追加の利上げをめぐって、米国金融当局が、景気を下支えするような対応をとる用意がないと受け止められ、売り注文が増えました。
一方、株価下落にともなって外国為替市場では、リスクを回避しようとドルを売って比較的安全とされる円を買う動きが強まり、ニューヨーク外国為替市場では、一時、1ドル=110円台をつけるなど今年9月以来、3か月ぶりとなる円高水準となっています。ただ、ドル/は年初来のドル安円高には至っていません。
市場関係者は「クリスマス休暇を前に、当面の利益を確保しようという売り注文もあるが、米国政府機関の閉鎖につながるトランプ大統領と、野党・民主党の対立も値下がりにつながっている」と話しています。
ムニューシン財務長官は20日、米国経済が減速するという見方が広がっていることについて「来年も3%の経済成長率を達成できると、まだ楽観的に見ている」と述べ、強気の姿勢を強調したうえで、株価が下落しているのは行き過ぎた反応だという認識を示しています。

まぁ、 株価下落が行き過ぎかどうかはこれからわかります。逆に言えば、株価上昇が異常だったと認識できなければ、まともな相場観で語ることはできないでしょう。