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混乱する英政府

メイ首相がEUと合意した離脱協定が英下院で承認される見通しが立たず、合意なしでのEU離脱が現実味を帯び始めていることを受け、閣内から次善の策を提案する声が上がっている。EU残留派のラッド雇用・年金相は、2度目の国民投票が正当化される可能性を示唆する一方、離脱派のレッドソム下院院内総務は「管理下での合意なし離脱」を提案していると、BBC電子版が伝えている。

ラッド雇用・年金相は、「2度目の国民投票は一般論としては支持しないが、下院での議論が完全に行き詰まれば、それを正当化する声が高まるだろう」と話した。これに対し、レッドソム下院院内総務は、2度目の国民投票は「政府の方針ではなく、受け入れられない」とコメント。制度の激変を避けるため、何らかの移行期間を含む最小限の合意だけを結び、EUを離脱する手法を提案した。
英国は2019年3月29日にEUを離脱することが決まっているが、離脱協定が発効するためには英・EU双方の議会の承認が必要となる。英下院での投票は12月11日に予定されていたが、大差で否決される可能性が高まったことを受け、メイ首相は投票を来年1月14日の週に延期。離脱協定が否決されれば英国は何の合意もなくEUを離脱することになると訴え、議会の説得に努めているが、承認が得られるめどはたっていない。

そして、英国政府は今になって、企業や国民を裏切るような言動を示している。

ロイター
英政府は、合意なき欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)による混乱に備えて国民や企業への助言をまとめた準備書から「可能性は低い」という文言を削除した。
これまでの準備書では、合意なきブレグジットの「可能性は低い」としていたが、現在の準備書では単に「合意がない場合」と表記された。
準備書では「EUとの交渉は政府の最優先事項であり、これは変わらない。しかし、政府は合意がない場合を含め、あらゆる不測の事態に備えなければならない」とした。
ブレグジットまで100日を切る中で、英議会での深刻な対立が合意なきブレグジットの可能性を高めている。
EU離脱担当省の報道官は、英政府が合意なきブレグジットの計画を立て始めた後で、文章が更新されたと述べた。

今になって、 国民や企業への助言をまとめた準備書から「可能性は低い」という文言を削除するなんて、詐欺師、ペテン師のようです。
もし、私fxdondonが英国民で、EU離脱に反対する者だったとしたら、この対応は非常に腹立たしいですし、現政権を支持できるとは思いません。