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来年は金融危機以来で最も不安な年?

ブルームバーグ
米大統領の立場が弱まる結果、中国との取引が難しくなるとウー氏
財政赤字拡大と債務上限を巡る攻防激化の観測に伴い見通しが悪化

バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのグローバル金利・経済調査責任者、デービッド・ウー氏は、グローバル市場 、とりわけ新興国市場のボラティリティーについて、2008年の金融危機以降で最も不安を感じている。
中間選挙の結果、民主党が下院の過半数を握り、トランプ米大統領の通商交渉の立場が弱まる状況では、中国との取引の成立が難しくなり、米国の債務上限を巡る攻防も激しさを増すとウー氏は予測。「1兆ドル(約113兆円)の財政赤字と債務上限を巡るビッグファイト、膠着状態にわれわれは直面し、時を同じくして米景気が減速することになるだろう。それが私を非常に不安にさせる」と語った。
ウー氏の発言の他の主なポイントは次の通り。

貿易
「この問題がすぐには解決されないだろうと市場は認識し始めている」
「米中間の対立が決着するまで新興国市場には触れたくない」
中国当局は、それを元に戻すことが困難であるという理由からこれまで悪い出来事が連続的に起きないよう慎重を期してきた。しかし、中国の政策担当者が譲歩を行うことがますます難しい地点にわれわれは徐々に達しつつあるかもしれない。ホワイトハウスが望み、正当だと言えるような譲歩は、知的財産権(IP)関連であることは間違いない。この分野は一筋縄ではいかない状況になっている」

連邦準備制度
パウエル連邦準備制度理事会FRB)議長について、「数カ月前に私にとって実に印象深い発言を彼は行った。われわれが次に何を行うか知りたければ、われわれの発言に耳を傾けるのではなく、ただデータを見ればよいと述べたのだ。つまり、連邦準備制度があなたや私、道を歩く普通の人々よりも経済見通しに関してはるかに多くを知っていることはないという意味だ」

来年のリスク
11年との比較に言及し、「瀬戸際政策が文字通り米国をデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追いやり、最上級格付けの「AAA」を一部失う結果になったその年のボラティリティーは、記憶する限り過去最も激しかった。19年はさらに少し悪くなる恐れがある」
「唯一確信を持っていえるのは、来年はボラティリティーが高くなるということだ」


まぁ、大筋では私fxdondonと同じ考えのようです。
ただ、米国の格下げについては、2020年のニーマルショックに絡むものとして、来年2019年はその兆候が観られる程度ではないかと。
新興国については、やはりトルコ、南アフリカあたりが脆弱さを露呈しそうに思えます。トルコについては、最近の原油価格下落でインフレがどこまで落ち着くかに注目。まだ20%を超えるようであれば、トルコ経済はかなり苦境に追い込まれるものと観ます。