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アルゼンチンのデフォルト、回避できれば「奇跡的」

ブル-ムバ-グ
ハーバード大学のカーメン・ラインハート教授(国際金融システム)の考えでは、アルゼンチンのデフォルト(債務不履行)は、ほぼ不可避であり、すぐに起きる公算が大きい。
アルゼンチン政府が28日発表した「リプロファイリング(返済期限の延長)」を目指す計画は、国内法に準拠する債券について、格付会社が速やかに反応する可能性の高いデフォルトに既に該当するとラインハート教授は指摘。外国法に準拠する債券は、債券保有者に償還までの期間延長を求めてもデフォルトに当たらないが、「6カ月が実現すれば奇跡的だ」との認識を同教授は示した。
ラインハート氏はインタビューで、「政治的混乱と経済の縮小、民間資本市場へのアクセス不能、本格的な資本逃避の始まり、国際通貨基金IMF)への極端な依存が併存する状況にあり、IMF資金も期限を迎える債務の返済に十分対応できない恐れがある。かなり厳しい状態だ」と語った。
2001年のアルゼンチン危機の際にIMF調査部門の副責任者を務めたラインハート氏は昨年11月、米金利の動向や中国の成長減速、予想されるデフォルトに伴い新興国市場により大きなストレスが加わると警告し、その際にはアルゼンチンが「最も脆弱な部分」となり、「いかなる種類のエラーや予想外の悪影響」に対応する余力もほとんど残されていないと分析していた。
ラインハート氏によれば、アルゼンチンの対外債務のデフォルトは、1800年以降8回起きた。

早い話、デフォルト常連国はこれから先も常連国であり続ける、それが過去から続く経験則であり、今後の経験則でもある。
南アフリカ、トルコも、デフォルト常連国であることを付け加えておきます。