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中国でウィルス感染第2波

ビジネスインサイダ-
Bill Bostock 2020/04/12

この2週間で中国当局は、1月23日から10億人近い人々の移動や活動を制限していた封鎖の一部を撤回していっている。
中国でのコロナウイルス感染がピークだった2月中旬には、約7億8000万人 (中国の人口のほぼ半数)が渡航制限を受けていた。
これらの措置は現在緩和されつつあるが(他の国々も注目している)、正常な状態への回復は一様でなく、突然の後退を伴っている。
4月1日、感染の中心となった湖北省に隣接する町の住民64万人は、コロナウイルスの第2波が発見された後、封鎖下に戻された。ロイター通信によると、住宅は封鎖され、交通規制が実施され、体温チェックの義務が復活したという。
一部の研究者は、封鎖はアウトブレイクのピークが数カ月遅れるだけだと考えている。
武漢で起きたこと、そして北イタリアで起きたことは、伝染病のピークではない。ピークから約1カ月ずれている」と、インフルエンザの伝染と抑制対策を研究している香港大学のベン・カウリング(Ben Cowling)博士はBusiness Insiderに語った。
「彼らは今、おそらく1〜2カ月後の第2波に直面している。また閉鎖しなければいけないかもしれない」


今回の『次元の違う危機』の特徴でしょう。つまり、終わりの観えない危機と表現できる。最初からドカ~ンときて、先々ジワジワ進行する。一番厄介である長期化が避けられないのか。
景気サイクルで言えば、一番長い拡大期を経験してきたが故に一番長い後退期を経験することになる。相場格言で言えば、『山高ければ谷深し』となる。
将来を予測しろと言われても、それは無理でしょう。ウィルス感染拡大のピ-クは過ぎたと楽観的になれば、地味にウィルス感染が継続する。長期化すればするほど企業経営は厳しくなり、破綻や人員削減が増える。
さすがに、ウィルス感染の短期終息を見込んでいた投資家も失望することでしょう。
投資家心理、というか人間の心理で、私fxdondonが相場と向き合って感じた『望みのサイクル』がある。前にも、記事の中で書いたと思います。
『望みのサイクル』で有望から絶望へ向かう流れにおいて、有望⇒期待⇒失望⇒絶望という流れが存在する。
どこを見渡してもリスクや不安がない『有望』という時期、リスクや不安が観られても何とかなるさ、政府がなんとかしてくれるさという『期待』に頼る時期、その期待通りにいかないという『失望』の時期、どこを見渡してもリスクや不安だらけ、なるようにしかならないという『絶望』の時期。
今はそのサイクルで『期待』という局面にあります。

 

バロンズ:米株相場の戻り、弱気相場のラリーに過ぎず

弱気相場中のラリーは、早急の回復を示さず―Bear-Market Rally Doesn’t Signal Quick Revival for Stocks.

世界金融危機時と今回の違いは、当時が金融市場を発火点とした危機だった一方で、今回は実体経済の閉鎖が金融市場に波及した点だ。とはいえ、公共衛生の危機からの回復は金融危機と変わらず、自然災害やハリケーンのような急速なスピードというより、ゆるやかなペースとなる見通しだ。
市場サイクルを認識する者にとって、足元の上昇は弱気相場の中でのラリーそのもので、激しくなりがちである。
テクニカル分析で著名なルイーズ・ヤマダ氏は、米株相場が再び下値模索の展開に入ると警鐘を鳴らす一人だ。足元の回復は弱気相場ラリーの一環であるだけでなく、1987年のブラックマンデー発生当時のように、急速で激しい落ち込みをみせた場合、市場が回復するまで1年以上の安定的な推移が求められるという。