fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

債券王ガンドラック氏、ドルに「最後の審判の時」

ブル-ムバ-グ
インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は20日、200日移動平均付近まで下げた。ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、ドルに最後の審判の時が訪れたとツイートした。
アムンディ・パイオニア・アセット・マネジメントのようなドル弱気派にお墨付きを与えた格好だ。同社は米金融当局のハト派転換で米国債利回りが低下する中でドルが「緩やかな弱気相場に入る」とみている。
アムンディのパレシュ・ウパダヤ氏は、米国の短期金利が世界の他の国・地域の水準に近づく伴い、ドル指数が5-10%下落する可能性があると予想する。ドル指数は月初来1.14%下落し、月間ベースで2018年1月以来最大の下げに向かっている。200日移動平均は96.624、20日は一時96.567を付けた。
ウパダヤ氏は「世界の中央銀行が今後数カ月に、金融緩和で米当局に打ち勝つのは難しい。十分なクッションのある米国に対し、他の中銀はマイナス金利で弾薬不足に陥っているからだ。米ドル弱気相場始まりへの青信号だ」と電子メールでコメントした。


このところのドル安相場で、がぜんドル悲観論者たちが活気づいてきました。
『債券王』こと、ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏。
ガンドラック氏が長らくドル安を予想してきたのは有名で、金(ゴ-ルド)を推奨してきたのも有名な話。彼の考え方は、金という『無国籍通貨』とドルという『政府が価値を保証する通貨』の間の価値の関係に変化が起こるというもの。
昨年3月に、『米国売り』を予想したドル危機説論者でもある。月例のウェブキャストで、米国債・米国株・米ドルのトリプル安を予想した。
今回のバブル経済熟成の中で、「いつもと違うのは、現在が景気サイクルの終期であるにも関わらず、すでに財政赤字が拡大している点だ」という。
景気サイクルの終期は、政府の税収も増加し、財政収支は改善が観られる時期にあたるのが、今回の場合、財政赤字が拡大しながら景気のピ-クを迎えた。
ただ、今のところドル安は当たっているものの、米国債と米国株については予想通りにはなっていない。つまり、『米国売り』一辺倒にはなっていない。最終的に、米国財政が崖から転げ落ちる『米国売り』を予想しているのだが、この先どうなることでしょう。

こういうご時世だと、ドル高の予想記事は少ないが、ありました。

ザイFX!> 陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」
リスクオフの円高はナンセンス!
米株高か、それとも円高か、どちらが「ホンモノ」であるかという問題だ。
米国株の強気構造が周期の長いブル(上昇)トレンドを支え、今なおその途上である。だから、S&P500に追随し、ナスダックやNYダウもこれから高値更新していくと思う。
米株高が続く一方で、円高がガンガン進むわけがないから、足元の円高は、すでにピークに近いのではないかとみる。
確かにFOMC後、米ドル/円は大きく下げ、また安値更新しているが、2019年年初来の全上昇幅に対する調整自体は深くなったものの、調整波という位置づけは不変であり、近々底打ちを果たす公算が高い。

ということだそうだ。
株高が進むから円安、そういう考え方のようです。
それが明らかになるのは、4-6月期の企業決算が発表される来月7月でしょう。決算内容よりも、今後の業績見通しに注目される。業績見通しを上方修正、据え置く企業よりも、下方修正する企業の方が多いと、私fxdondonは考えますが。年初にあったアップル社の業績下方修正は『アップルショック』と呼ばれるような株価下落だった。しかし、その後現在まで持ち直している。上げては下げ、下げては上げの繰り返しが続く中で、気が付いてみれば株価はベア相場になっている、根拠なき株高だった、そんな展開を予想します。