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最悪の弱気相場へ

ブルームバーグ
オークツリー・キャピタル・グループの共同創業者、ハワード・マークス氏は、資産価格の下落がさらに拡大すると予想し、最近数日の相場回復は、新型コロナウイルスの影響がどの程度悪化する可能性があるかを織り込んでいないと指摘した。
同氏は3月31日のリポートで、「資産価格は3月27日の時点で楽観的なケースをかなり織り込んでいたが、事態が悪化する余地は十分に織り込んでいなかった。最も重要なことは状況に対応し、下落の機会を捉える準備を整えておくことだ」と主張した。
同氏は「感染者と死者数の増加、医療システムが対応できないような負荷、大量の失業、広範な企業の損失とデフォルト(債務不履行)の増大」を含む悲観的なケースを挙げ、「これらが現実になれば投資家は先週の楽観から3月にそれまで優勢だった悲観へと転じるだろう」と予想した。

ジム・ロジャース氏、今後数年は「自分の人生で最悪の弱気相場」へ

●さらなる総崩れ「差し迫っている」-経済的打撃や高債務水準で
●米ドルで多くの現金保有し中国とロシアの株購入-日本株投資も検討

世界の株式相場は四半期ベースで2008年の金融危機以来最大の下落から回復を試みるものの、状況はさらに悪化するとベテラン投資家ジム・ロジャース氏は述べた。
ロジャース・ホールディングスの会長を務める同氏は、極端な悲観論の後の相場反発はしばらく続くかもしれないが、さらなる総崩れが差し迫っていると予想。新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃と高い債務水準、低金利の三重苦が理由で、金利が上昇すれば痛手になると話した。
ロジャース氏は「今後数年は、私の人生で最悪の弱気相場になると予想する」と語った。さらに、経済への新型コロナの影響は「多くのダメージを踏まえればすぐになくなることはない」との見方を示した。
リセッション(景気後退)入りはほぼ確実との懸念が市場に広がり、株式相場は1-3月期に大幅下落。世界各国政府が大型景気対策を打ち出し、中央銀行が緊急利下げに踏み切ったものの、新興国と先進国の株式のグローバル指標は四半期ベースで08年以来最悪のリターンを記録した。
ロジャース氏は最近の質への逃避には驚いておらず、苦境にある市場の「十分に試された真の」機能だと指摘。 「弱気相場では負債が少ない企業が最も好まれる銘柄であることは歴史を通して疑問の余地がない。経営破綻を心配しなくて済むからだ」と述べた。
また、強力な市場シェアを持つ企業も借入金が多くない限り、比較的痛手を受けにくい傾向があると付け加えた。同氏は今のところ米ドルで「多くの現金」と、幾らかの中国株とロシア株を保有しており、日本株投資も検討中だと述べた。中国や世界の観光や運輸、航空、農業といった最も打撃を受けているセクターの一部に投資する機会を待っているという。

ロシア原油「ウラルス」が1バレル13ドルまで下落し、1999年以来の最低レベルに達した。価格情報サイト「アーガス・メディア・リミテッド」が明らかにした。
昨年の同時期比では、同ブランドの原油価格は平均1バレル66ドルだった。
原油生産の削減により、市場関係者は原油の低価格はさらに長期に継続すると予想している。新型コロナウイルスパンデミックは世界経済の活力を低減させ、そのため世界中で原油製品の需要が急激に下がっている。さらに石油輸出国機構OPEC)加盟国とそれ以外の主要産油国で構成するOPECプラスの取引期間が終わりに向かい、市場での原料供給が増加したと報じられた。
OPECプラス諸国は3月上旬ウィーンで行われた交渉で、コロナウイルスによる需要低下に伴う更なる減産に関し決定にいたることができなかった。OPEC加盟国は今年末までの150万バレル/日の追加的減産を提案したが、ロシアとカザフスタンがこれに反対を示した。