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ドル/円 3月の経験則 その2

ドル/円の3月経験則で、3月中旬に下落する傾向があることを前の記事でお伝えしましたが、追補として『その2』もご紹介します。

3月の始値(2月末の終値)より、3月のどこかで更なる下値をつけるということです。

前回ご紹介した日足推移で観てみましょう。

2019年3月

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2018年3月

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2017年3月

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2016年3月

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2015年3月

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3月中でドルが底値をつけるのは、中旬から下旬あたりに集中しています。

始値より2~3円の下落が通例ですから、現在の108円そこそこから105円台も視野に入ってくる感じです。

ただ、底値をつけるといったん戻し始める傾向にあり、もし105円台突入なら、そのあたりで利益確定にして勝ち逃げするのが得策か?

3月は元々、日本企業の決算期ですから、レパトリ円高という傾向もあるようですが、本邦投資家や企業の財務部門がどれだけリスク回避の動きに出るかでレートの振れ幅も違ってきます。

為替相場では、米国(FRB)が次回のFOMCで利下げに動くと織り込みました。

FRBのパウエル議長は28日、新型コロナウイルスへの懸念による米株式市場の暴落を受けて声明を発表し「FRBは政策手段を駆使し、経済を支えるために適切な行動をとる」と述べた。柔軟に利下げに踏み切る姿勢を示したものと思われる。
ニューヨーク株式市場は連日、新型肺炎の感染拡大リスクに対するパニック的な売りが止まらず、前日終値(2万5766・64ドル)からの下げ幅は一時、1千ドルを超えた。市場は次回3月17~18日の連邦公開市場委員会FOMC)での利下げをほぼ100%、織り込んだ。声明後、相場は前日比357・28ドル(1・39%)安い2万5409・36ドルと下げ幅を縮めたが、7営業日連続の下落となった。
FRBの「適切な行動をとる」という文言は、昨年6月、米中貿易摩擦の激化を受けて利下げを予告した際にも用いられたもので、FRBはその後7~10月のFOMCで、3会合連続の利下げを進め、その後は政策金利を据え置いた。
ただ、利下げをしても新型コロナウイルス汚染が沈静化するわけでもなく、あくまで市場の鎮痛剤であって治療薬ではない。


NYダウとドル/円推移

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一方、東京株式市場は今週の4営業日(25~28日)での下げ幅は計2243円78銭となり、週間下落幅はリーマン・ショック直後の2008年10月6~10日の週以来、約11年5カ月ぶりの大きさとなったと報じられています。
しかし、リ-マンブラザ-スごときと人類の脅威コロナウィルスと比較するのもどうかと。レベルが違うというか、次元が違うというか。

とにかく、この3月が大相場になることを期待したいものです。昨年年初のフラッシュクラッシュがなつかしいですが、20日(金)は祝日で、東京時間は閑散相場。早朝、一番閑散な時に仕掛ける筋が出るかどうか、そのあたりにも注目です。