fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

雇用破壊は住宅バブルも破壊

ブル-ムバ-グ
住宅ローンの貸し手は、史上最大の延滞の波に備えている。場合によっては大量の差し押さえという最悪の事態になりかねない。
新型コロナウイルスのために収入を失った借り手の数は急増している。米労働省が2日発表した先週の新規失業保険申請件数は、2週連続で急増し、過去2週間で約1000万件に達した。連邦政府保証付き住宅ローンの借り手は1回に最大180日の支払い猶予が認められるが、永遠に支払いが免除されるわけではない。
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏の見積もりによれば、新型コロナによる経済封鎖が夏かその後まで続けば、住宅ローンを抱える米国民の30%、約1500万人が支払いを停止する可能性がある。
ペンシルベニア大学ウォートン校のスーザン・ワクター教授(不動産・ファイナンス)は「これは未曽有の事態だ」として、サブプライムローンのデフォルト(債務不履行)増加に端を発した2008年の「金融危機は数年をかけて展開した。今回は数カ月、数週間の間に起こっている」と話した。


GDPに対する家計負債比率(2019年9月実績)

米国 75.20%
英国 83.90%
NZ 93.80%
豪州 119.80%
EU 57.80%
日本 58.60%

こうして観ると、GDP比では米国家計の負債が跳び抜けて高いわけではない。オセアニア、英国の方が大きくなっている。