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今回のサウジ騒動は茶番劇

BBCニュ-ス

サウジアラビアの重要石油施設が攻撃されるという劇的な展開を受け、予想通りの舌戦が繰り広げられている。
空爆したのは自分たちだと、フーシ派は言う。アメリカはイランだと主張する。イランは一切の関与を否定している。サウジアラビアはフーシ派に対して、長期にわたる空爆作戦を継続している。
非難合戦が続くなか、分からないことはかなりたくさんある。フーシ派は過去にも、サウジの標的をドローンやミサイルで攻撃している。
しかし、過去のドローン攻撃は限られた成果しか上げてこなかった。それに対して今回の空爆は、距離にしろ精度にしろ、過去の攻撃とはまったく次元の違うものだった。
では、サウジの石油施設を攻撃したのは本当に、武装した無人航空機(UAV)だったのか、それとも実は何らかのミサイル攻撃だったのか。もし後者なら、なぜサウジの防空警戒態勢は発動しなかったのか。攻撃の起点はフーシ派支配地域だったのか、それとも別の場所だったのか。イラク国内の親イラン派が関与したのか、それともイラン人自身か。
マイク・ポンペオ米国務長官はたちまちイラン政府を批判した。しかし、明確な情報がまだ得られていない内に、そうしたように見える。少なくとも、どういう情報を根拠にイランを責めるのか、世間が検証できるような説明はしなかった。

まぁ、それがすべて。
このサウジ石油施設攻撃の少し前、9日にニュ-ヨ-ク連銀調査の結果が発表され、米消費者のインフレ期待が低下し、1年先のインフレ期待は0.2%低下の2.4%と、調査が始まった2013年以降で最低の水準を記録した。3年先のインフレ期待は0.1%低下し、2.5%となった。
そして現在、サウジのネタで原油価格は急上昇し、金融市場では米連邦準備理事会(FRB)の政策判断に影響が及ぶとの見方が広がった。今回のFOMC政策金利を0.25%引き下げる確率は63.5%まで低下し、中長期の原油高が期待インフレ率の押し上げにつながり、政策変更を見送ると予想する筋が増えた。
17~18日開催のFOMCFRB金利を据え置く確率は36.5%、政策金利を0.25%引き下げる確率は63.5%。

爆破されたサウジ石油施設の復旧まで、数週間かかるという。攻撃した側は、これだけ精度の高い爆破が可能なのに、なぜ壊滅的な破壊をしなかったのか?言い換えれば、サウジを恨んでいる筋が正味1週間程度の修復工事で復旧できる程度の攻撃だったのか?、

サウジは言わずと知れた米国債保有国。ドル建て資産保有大国。そして、サウジと米国、ともに世界1位2位の石油産出国。
私fxdondonからすれば、今回のサウジ騒動は茶番劇にしか観えません。

それよりも、FOMCで政策金利を据え置くのかどうかの方が、私fxdondonにとっては重要です(苦笑)