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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

主要国の政府債務残高(対GDP比率)

主要国の政府債務残高対GDP比率

米国  双子の赤字拡大
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カナダ  双子の赤字も横ばい
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英国  双子の赤字も、財政悪化は今のところ阻止
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ユ-ロ圏  双子の黒字集団(ギリシャ、イタリアというお荷物あれど)
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スイス  健全財政は折り紙つき 双子の黒字国
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オ-ストラリア  財政黒字転換で横ばい 双子の黒字国へと向かう
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南アフリカ  双子の赤字のうち、財政赤字の拡大が続く
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日本  一人っ子の赤字は大赤字
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各国で所得税法人税の減税に動く中、日本だけが増税へ動く。所得や保有財産、企業や個人にかかわらず、万人において課税する消費税である。

で、消費税増税円高か円安かという議論、予想を目にするようになりました。

日本の10月消費税増税は円安か円高か?
円安予想
①消費税増税→物価上昇→インフレによる通貨価値減価→円安
②消費税増税→物価上昇→実質金利低下→円安
円高予想
③消費税増税→物価上昇→消費減退→インフレ期待低下→インフレではなくデフレ→実質金利上昇→円高
というもの。
私見では、①②の考えは、経済学的知識に乏しいような人に多く観られ、③はアナリストやエコノミストに多く観られる。
①②の考えは、物価高のみを重視し、消費行動や購買要因をまったく考慮しないもの。③は増税は消費や購買意欲を減退させ、デフレ懸念から実質金利は上昇するというもの。
私fxdondonは、③の考え方を支持しています。
消費者物価は間違いなく上昇します。消費者物価は関税だろうと消費税であろうと税込みの価格を基準とします。
では、世界でインフレ圧力が低下傾向の中で、日本だけがインフレ傾向を示した場合、投機筋の反応はどうなるのか?
「インフレ上昇で日本の利下げ(マイナス金利拡大)は無くなった」「インフレ目標2%に近づいた」という読みであれば、円買いを呼び起こします。
また、長期的にはインフレは通貨安に作用しますが、それでも欧米並みのインフレ率に一時的(対前年比では増税後1年間だけ)に揃うだけです。日本が欧米より高くなるということではありません。
そして、10月というのは、円高要因に溢れています。10月31日は英国のEU離脱日。10月24日にECB理事会、その他米国の7-9月期GDPの発表、FOMCの結果発表もあります。10月末に、私fxdondonは米国経済のゼロ成長「ゼロショック」を想定していますが、一方の日本は消費税増税前の駆け込み需要で7-9月期GDPは押し上げられるものと観ます。
ですから、10月という時期は投機的に円高になりやすい地合いにあり、日本の消費税増税がどうのというより海外の動向に左右されているように思います。