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トヨタも英国生産停止か

NHK
トヨタ自動車は、離脱の条件についてイギリスとEUが合意できなければ、イギリスの工場で車が生産できなくなるおそれがあることを明らかにしました。
イギリスがEUから離脱する際の条件を定める交渉は難航していてこのまま合意できずに来年3月を迎えると、イギリスとEUの間で自由にモノの移動ができなくなって、物流が混乱する可能性が指摘されています。
トヨタのイギリスの工場は、EU域内から部品を調達して年間およそ14万台の乗用車を生産しています。このためトヨタは、このまま「合意なき離脱」となった場合、部品の調達が滞るためイギリスの工場で車が生産できなくなるおそれがあることを明らかにしました。
現地法人のマービン・クック社長は「たった一つでも部品がそろわなかったら、車は作ることができなくなる。影響がどのくらいの期間になるかは見通せない」と話しています。
イギリスに工場がある自動車メーカー各社は「合意なき離脱」に懸念を強めて対応に乗り出し、ドイツのBMWは混乱を避けるため離脱直後のおよそ1か月、車の生産を止めることを決めています。


金融業に続き、製造業でも脱英国に大きく動き出しそうです。
製造業は生産設備などの問題があり、そう簡単には動けない。非効率的ながら、一時生産を止めて、関税の問題が明らかになるまで待つしかあるまい。
自動車、航空機、鉄道、電機、機械、あらゆるモノ造り企業が、ハードブレグジットを懸念していることでしょう。
英国の工場で、部品輸入にも高関税、製品輸出にも相手国で高関税では、英国生産のメリットはなく、撤退移転しかない。
メイさんがブレグジットで強い信念を貫くことはご立派だが、政治だけが独り歩きすることで、経済財政はガタガタになる。
本当に、ブレグジットの重大さをわかっているのだろうか?