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弱気スタンスが目立つモルガン・スタンレーの為替予想

米経済・市場への強気スタンスのJPモルガンから、今度は弱気スタンスが目立つモルガン・スタンレーの為替予想を観てみる。
モルガンスタンレ-は米ドルについても弱気予想をしており、ドル/円の目標を104円としている。
市場はリスク回避の高まりをドル高と結びつけているが、そのコンセンサスは間違っている。
モルガン・スタンレーのHans Redeker氏らのレポートをBloombergが報じている。
同社は8月にもドルが下げ圧力を受け始めるといい、理由の一端を列挙した。
トランプ大統領の口先介入
●米経済サーベイの結果の軟化
●中国の経済政策
潜在的な日銀の政策調整

この予想に基づくモルガン・スタンレーの推奨は以下のとおり:
ユーロ/ドル: エントリー(買い)1.16ドル、目標 1.21ドル、ストップ・ロス 1.15ドル
ドル/円: エントリー (売り)111.40円、目標104円

ドル円の目標の円高ぶりが、モルガン・スタンレーの経済に対する弱気ぶりを感じさせる。
ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏は年初、投資家にコモディティ投資を推奨していた。
その根拠の1つが米ドル安を予想したためだった。

なお、資産運用の世界最大手BlackRockのRick Rieder氏が、新興国へのエクスポージャーを半減したと明言した。
運用するBlackRock Strategic Income Opportunities Portfolioに占める新興国資産の構成比は2月には17%だったが、6月には7%まで減少している。