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米中貿易戦争は、いずれ通貨戦争へ

中国製品を標的にしたトランプ米政権の輸入制限に中国は反発。米国が譲歩しなければ、さらに踏み込んだ策を講じると警告する。世界1、2位の経済大国が衝突すれば、日本を含む世界経済への影響は計り知れない。
トランプ大統領が決定した関税措置に対抗し、中国は米国債購入を減らす選択肢も排除していない。駐米大使の崔天凱氏が明らかにした。
崔大使はブルームバーグテレビジョンに対し、中国が米国債購入の減額を検討するかについて「あらゆる選択肢を検討している」と回答。「だからこそ、一方的で保護主義的な動きは米国を含め全員に被害が及ぶとわれわれは考えている。米国の中流市民の生活や、米企業、金融市場が打撃を受けるのは間違いない」と続けた。
国外の米国債保有者として、中国は世界最大。保有額は1月時点で1兆1700億ドル(約123兆円)で、米国外で保有されている米国債総額の約19%を占めている。
米国債は、その安全性や流動性の高さを考えれば、必ず誰かが購入する。問題はどの価格水準(=金利水準)かという点だ。当たり前のことだが、人気がなければ価格は低下(=金利は上昇)する。
しかし、中国が米国債を中国政府の意思で大量には売れないでしょう。
人民元の信用は、ドルに裏付けされたものであり、自らが人民元の信用失墜をもたらすことはできまい。
米国対中国の貿易戦争は、いずれ通貨戦争へと発展していきそうです。結末が、武力戦争へと向かうのかは、これからのこじれ具合によりますかね。