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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

今、円安論者は相場をどう考えているのあろうか?

今、円安論者は相場をどう考えているのあろうか?円安論がまったく理解できない私fxdondonにとって、円安論の思考を参考にするのがザイFX!コラムニストの 陳満咲杜 氏。
最近のコラムでは、
2020/04/24 18:16
・「リスクオフの円高」にとらわれているとなぜこれからの相場は見極められないのか?
2020/04/17 18:29
・なぜ不景気の株高に? ウイルス蔓延で深刻な景気後退にならなかった3つの事例とは?
2020/04/10 18:02
・経済対策が効きすぎてコロナバブルに!?株式市場の切り返しはまだ序の口!
2020/04/03 18:17
・首都封鎖のウワサの中、米ドル/円月足のサインが発した強烈なメッセージとは?
 
と、相変わらずの円安論を展開。
4月3日記事の米ドル/円月足のサインとは?

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だったそうだ。117円までの上昇があると予想していたようです。この人、FXは正直止めた方がいいと思います。目先の動きばかりを観ていて、大局を見誤っています。『木を見て森を見ず』という、典型的な盲目トレ-ダ-としか思えません。
実際の推移は、

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です。
そして、4月24日記事の『「リスクオフの円高」にとらわれているとなぜこれからの相場は見極められないのか?』では、
「クロス円は目先なお下値余地があるものの、大きな円高トレンドの途中という位置付けではないことも明らかなので、ガンガン下値追いする状況ではないと思う。米ドル/円はドルインデックスとの連動性で考えると、米ドル全体次第なので、当面高値圏での保ち合いを有力視。市況はいかに。」とあった。
実際は、前のブログ記事で検証したようにクロス円も下落。
陳氏の最新記事では、
2020/05/01 18:25
・日米株は早ければ2020年内に高値更新!一本調子に回復? それとも2番底をつける?
と、話題が株式相場に逸れてしまった。そして円相場も、比較的影響の少なかった豪ドル/円の推移を採りあげて、

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「ほらっ、クロス円も堅調でしょ」という説明にしています。クロス円を採りあげるなら、ユ-ロ/円を採りあげろっちゅうの(苦笑)
陳氏自身のポジショント-クを語るにしても、あまりにもお粗末過ぎます。
米ドル/円は、大局的に米財政赤字額で決まる。相場の木ではなく森を見たければ、過去から学びなさい。

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「リスクオフの円高にとらわれるな」?、アホおっしゃい。「リスクオフの円高にとらわれろ」、「世界のデフレ化は円高へ作用する」、その認識が必要でしょう。
コロナウィルス感染拡大という事象がリスクではない。感染拡大でも人々や企業の所得が変わらず、雇用も変わらず、銀行も健全に経営できていればリスクではないということです。その先にある財政破壊、雇用破壊、金融破壊がリスクであって、そのリスクが今現在具現化しつつあるということです。
世界最大の対外債権国である日本。言い換えれば、世界から現金回収できる資産を多額に有する日本が、いつ債権回収を急いで現金化するか、それが円相場を左右します。