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『雑種のユ-ロ』の弱点

ロイター
格付け会社フィッチ・レーティングスは28日、イタリアの信用格付けを「BBBマイナス」に引き下げ、格付け見通しは「安定的」に変更した。
フィッチは、イタリア経済が新型コロナウイルスの感染拡大で著しく大きな影響を受けると予想されることから格付けを引き下げたと指摘。格付け見通しを「安定的」としたとしたことについては、欧州中央銀行(ECB)による資産買い入れ策がイタリアの新型ウイルス対策の支援になるとみられるためと説明した。
フィッチによる格下げについてイタリアのグアルティエリ経済・財務相は、ECB、および欧州連合(EU)のこれまでの重要な決定事項を適切に織り込んでいないと指摘。イタリアの経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)は堅実だとし、政府は経済改革を実施するほか、債務水準を引き下げる必要性を十分に理解していると述べた。


フィッチが格付けを「BBB」から「BBB-」に1段階引き下げましたか。当然だと思います。

EUは、新型コロナウイルスへの対応を協議するため、テレビ電話による緊急の首脳会議を開きましたが、イタリアなどが求めたEUの基金を活用した新たな財政支援策は見送られました。
会議では感染拡大が著しいイタリアやスペインなどが、大規模な対策に迫られているとして、財政状況の厳しい加盟国を支援するための基金も活用することや、ユーロ圏の各国が共同で発行し資金を調達する「ユーロ共同債」の発行を求めましたが、ドイツやオランダの反対で見送られました。結局は、イタリアの命運はEUの決定に依存するといえるでしょう。

『雑種のユ-ロ』の弱点、それはギリシャとイタリアにあり。