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スペイン経済(GDP) 楽観▲6.8% 悲観▲13.6%

スペイン銀行によれば、スペイン経済は2008年から2013年の欧州債務危機以上の景気後退を予測した。スペインで外出禁止がいつまで続くのか、どのように正常化するかにかかっているという。
最も楽観的なシナリオでは今年はGDPが6.8%下落。これまで2%増が予測されていた。失業率は昨年末の13.7%から5ポイント上昇した。
正常に戻るのが夏以降になれば今年の景気後退はより悪化する。消費や投資は先の経済危機の最悪時よりも落ち込む。どのシナリオであっても経済も雇用も来年に損失分を回復できない。
特に観光と中小企業が経済の柱であり今が雇用のハイシーズンにあたかることが影響する。
最悪のシナリオではGDPは13.6%減少し、失業率は21.7%まで上昇するとした。これは外出禁止が6月まで続き、正常化が来年まで持ち越される場合で来年の失業率も20%である。
これには、雇用調整の対象者や活動停止中の自営業者は含まれない。財政について今年は赤字が少なくとも3倍の7%になり、債務は110%まで増える予測される。

(スペインGDP推移)

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