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米新規失業保険申請件数は過去最多 次元の違う危機

米新規失業保険申請件数、過去最多の328万件-桁外れの急増

ブルームバーグ
労働省が26日発表した先週の新規失業保険申請件数は、過去最多の328万件に急増した。新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する取り組みで、業務を停止し、人員を削減する企業が相次いだ。

キーポイント
21日終了週の失業保険新規申請件数は328万件
エコノミスト予想の中央値は170万件、最高は440万件
前週は28.2万件
これまでの過去最多は1982年の69.5万件、今回はこの4倍を上回る
統計開始は1967年

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は「この統計は景気下降の深刻さと速さを示している」と指摘。「今回のリセッション(景気後退)の特異性を物語っている。時間をかけて衝撃が拡大した過去の景気下降局面より、急速にリセッションに陥っている。今後数週間も非常に高い数値が出る恐れがある」と述べた。
申請件数は全50州とワシントンDCで増加。前週比10万件以上の増加を報告したのは9州に上った。以下の州別データは季節調整前の数値。
ペンシルベニアは37万8900件と、全米で最多
カリフォルニアは12万9200件増の18万6800件
米国の新型コロナ感染者の約半数を占めるニューヨークは6万6000件増の8万300件
申請件数の急増は、失業率が今後数カ月間に数ポイント上昇する可能性を示唆している。2月の失業率は3.5%と、50年ぶり低水準に並んでいた。

しかし、これを米国だけの雇用悪化と思わないで下さいね。ウィルスのパンデミックは欧州で、日本も他人事じゃありませんよ。
サラリーマンの皆様、求人情報を今のうちにチェックしときましょう。解雇される前に(苦笑)


大手米銀のJPモルガン・チェースは、第1四半期(1-3月)と第2四半期(4-6月)の米経済成長見通しを引き下げた。この1週間に講じられた新型コロナウイルス封じ込め策や景気対策の影響を考慮した。
米国担当チーフエコノミストのマイケル・フェロリ氏とアナリストのジェシー・エジャートン氏は、「当社が先週に成長見通しを下方修正した際には、過度に悲観的だと広く受けとめられた」とリポートで指摘。「今となっては、幾分か楽観的にみえる。状況はそういうペースで展開している」と記した。
両氏は1-3月の実質国内総生産(GDP)予想を、年率10%減に下方修正。従来予想は4%減だった。4-6月については、25%減と歴史的な大幅縮小を見込んでいる。従来予想は14%減。
急激な景気縮小の背景として、「外出制限や禁止措置が各地で広がり、経済活動低下の範囲が拡大した」と両氏は説明。連邦政府の景気刺激策は「収入減の一部を補うにすぎず」、ローンはビジネスセクターの債務負担を増やすことになると分析している。

最後に、2020年危機、ニーマルショックを2年前から予想し、見事的中させた経済オタク評論家のfxdondon氏は、「かつてとは次元の違う危機だと認識すべき。株、債券、不動産、あらゆる資産が資産でなくなる。すべてキャッシュに戻すべき。なぜならば、世界総デフレで唯一価値が上がるのはキャッシュだけだからだ」と述べた。