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南アフリカ 経済減速鮮明に

ロイター
南アフリカの第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比年率で3.2%減と、市場予想の1.7%減を大幅に下回った。 製造業が低迷した。
前年比ではゼロ成長。市場予想は0.7%増だった。
統計局の高官は「ほぼ10年ぶりの大幅なマイナス成長だ。主に製造業、次に鉱業が低迷した」と指摘。また電力の需給バランスを保つために一部地域への電力供給を停止する負荷制限が第1・四半期のマイナス成長につながったと述べた。 

南アGDP 前期比
結果 -3.2% 予想 -1.7% 前回 1.4%
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南アGDP 前年比
結果 0.0% 予想 0.7% 前回 1.1%
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今後はマイナス成長に落ち込み、リセッション入りが避けられない見通しです。

GDP 前年比 市場予測
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雇用では、失業率が上昇しています。
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インフレは現在4%台ですが、経済活動の低迷でインフレは低下すると見込まれています。
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インフレ予測
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南アフリカの景況感は悪化の一途をたどっています。
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予測でも、回復は見込まれません。世界貿易戦争の影響を強く受けることが懸念されています。
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現在の政策金利は6.75%ですが、4%台のインフレがさらに低下するとの見込みから利下げが妥当との観方です。
しかし、高金利政策は通貨防衛のために必要で、南アフリカは苦境に落ち入ることになりそうです。

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南アフリカ・ランド/円の推移

長期推移
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過去5年の推移
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今年に入ってからの推移  年初のフラッシュクラッシュ時のレ-ト水準まで下落しそうです。
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日本と南アフリカのインフレ格差が年3%以上はありそうなので、年3%程度の通貨価値下落は覚悟する必要がありそうです。