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市場が日銀による緩和策も限界と見透かすかどうか

日銀が保有する「日経平均ETF」の損益分岐点は、黒田総裁が明らかにしているとこれによれば日経平均1万9,500円です。
ざっくり、日銀は30兆円規模で日経平均ETFを買いこんでいますから、日経平均が買い値から1割下がり、1万7,500円前後で約3兆円の含み損失です。
現実はというと、今朝の状況ではさらに下の1万6,680円前後であるわけですから、少なめに計算しても、3兆円から4兆円規模の巨額な「含み損失」となります。
つまり、日銀が金融政策で景気を刺激するどころの話ではなくなっていて、日銀自体の巨額損失をどうするのか?という話になってきそうです。「日銀はもう制御できない」、そう市場が判断してもおかしくはないでしょう。
今週、FRBによる追加利下げがあり、日銀は口先で刺激緩和策を打ち出すとみられていますが、市場が日銀による緩和策も限界と見透かすかどうか。
市場もまんざらアホではないでしょうから、今の1ドル108円での売りはおいしいと思っています。まずは朝一番、売りを仕込もうと思います。