fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

円、理論値は107円台?

本日の日経新聞一面記事から

●日経など均衡為替レート算出
実勢値、足元で接近
●米利下げなら105円台妥当

日本経済新聞社日本経済研究センターは経済の実態に見合う外国為替相場である「日経均衡為替レート」を算出した。円相場の理論値は2019年1~3月時点で1ドル=107円台前半となった。実際の相場は15年から「割安」な状態が続いたが、25日は一時106円台後半と均衡水準の近辺に上昇した。米国が利下げ局面に入ると105円台が妥当になり、一段の円高リスクもくすぶる。

ふ~ん、「日経均衡為替レート」ですか?
実質実効為替レートは90円弱なんですが(苦笑)
要は、通貨の投機価値をどう観るのかでだいぶブレるみたいですね。
「経済の実態に見合う外国為替相場」ということですが、では「 財政の実態に見合う外国為替相場 」は?
そこが欠如しています。
まぁ、個人的には、前のブログ記事で述べた通り、理論上のレートはともかく、為替レートは米国の財政赤字の規模で決まるという事実を疑いません。
つまり、ドル安に導くかドル高に導くは、米国が財政出動をどのくらい行うのかで決まるということです。米国政府によるドルばらまきはドル安になる、単純なことです。
目先のレート変動は金利や経済状況によってブレますが、大局的には「経済」よりも「財政」で為替レートは動きます。