ポンド/円　相場予想と検証

１年ぐらい前に、ポンド/円の相場予想を記事として採りあげました。

このブログの書庫で、『規則性周期性相場』に記事が格納されていますのでご参照下さい。

大局的な観方として、「ポンド/円は、2018年2月の156.58円をピ－クに下落相場に入っており、1年4ヶ月かそれ以上の期間にわたり、少なくとも25％の下落によって120円を割る、それがメインシナリオ」という点については現在でも観方を変えていませんし、事実、相場もそのように推移してきました。

ただ、英国のＥＵ離脱が当初の2019年3月から10月に延伸されたため、2019年6月での1ポンド120円割れは実現しませんでした。（まだ、結果は出ていませんが。）

ポンド/円　過去の下落サイクルの推移
日付　　　　     最高値    最安値    下落期間    下落額     下落率
2007年7月　　 251.11     239.07
2009年1月　　　141.56     118.86    1年6ヶ月    -132.25       -53%

2009年8月　　　163.02 149.99
2011年9月　　　125.32 116.80 2年1ヶ月 -46.22 -28%

2015年6月　　　195.85 188.53
2016年10月　　 132.19 124.68 1年4ヶ月 -71.17 -36%

2018年2月        156.58     146.69
（試算結果）
2019年6月　　　　　　   ① 117.44    1年4ヶ月     -39.14       -25%
(1年4ヶ月後)              ② 109.61    1年4ヶ月     -46.97       -30%
                                ③ 101.78    1年4ヶ月     -54.80       -35%

当初の試算は上記通りでしたが、これは2019年3月に英国がＥＵを離脱し、国として離脱が確定された後、ヒト、モノ、カネが英国からの流出する前提でした。

それが、2019年10月末に離脱日が延伸されたため、離脱確定から3ヶ月後の2020年1月頃に時期を修正せざるを得ません。

最も重要なのは相場の大局を見誤ることがないかどうかになりますが、ポンド相場の下落の方向性、判断は誤っていませんでした。過去の経験則上、ポンド相場の下落サイクルは最短で1年4ヶ月、最長2年1ヶ月ですので、来年2020年はまだそのサイクル内にあると考えられます。

目先の相場ですが、例年6月には規則性、周期性がなく、ポンドが上昇するのを待ってショ－トに持ち込む、それがいいかと思います。おそらく、現在の下げも、この6月のどこかで下げ止まり、やや持ち直す場面があると思います。これからのポンドの追っかけショ－トは、ポジションをやや少なめにしておいた方がいいかも知れませんね。

別に、それはポンドショ－トで臆病になるなということではなく、ポンドショ－トも集中と選択が有効かと。

これも過去の記事で採りあげていますが、ポンド相場は『ポンド安の夏』が経験則です。経験則、つまり高い確率を根拠としたトレ－ドで儲けようとするなら、7月の終わり頃にポンドショ－トを仕掛けるのが良さそうだからです。

過去10年のポンド相場履歴

　　　　　　　　ポンド/円　ポンド/ドル　　
2009/7/31 　　157.67 　　　1.6513
2009/8/31　　 151.03 　　　1.6294　ポンド安

2010/7/30 　　135.29 　　　1.5606
2010/8/31 　　130.66 　　　1.5455　ポンド安

2011/7/29　　 127.32 　　　1.6352
2011/8/31 　　125.15 　　　1.6310　ポンド安

2012/7/31　　 122.84 　　　1.5714
2012/8/31 　　124.11 　　　1.5790　ポンド高

2013/7/31 　　149.46 　　　1.5237
2013/8/30 　　152.58 　　　1.5512　ポンド高

2014/7/31 　　173.99 　　　1.6916
2014/8/29 　　172.08 　　　1.6587　ポンド安

2015/7/31 　　193.47 　　　1.5599
2015/8/31　　 186.88 　　　1.5421　ポンド安

2016/7/29 　　137.58 　　　1.3169
2016/8/31 　　134.88 　　　1.3071　ポンド安

2017/7/31　　 144.96 　　　1.3135
2017/8/31　　 142.67 　　　1.2920　ポンド安